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生稲晃子氏、資産約1億円の8割は有価証券「金融資産への課税は慎重に」と富裕層増税に反対した過去【参院議員資産公開】
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.05 16:07 最終更新日:2023.01.05 16:14
1月4日、2022年7月の参議院議員選挙で当選した参議院議員の資産が公開された。
当選した125議員の届け出によって報告された資産が対象で、「朝日新聞」が集計した結果では、1人あたりの平均は2567万円だったという。
「『朝日新聞』の報道では、資産額が多い上位10議員についても明かされており、トップは福島選挙区で選出された星北斗氏が2億9759万円となっています。
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そして、女性議員のトップとなったのが、元SPEEDの今井絵理子氏で9838万円。それに、元おニャン子クラブの生稲晃子氏が9701万円と続く形で、女性の上位を元アイドルが独占していました。
しかし、国会議員の資産公開の預金は定期預金だけが対象で、普通預金は含まれません。不動産資産なども個人名義だけが対象で、親族名義や法人名義のものは含まれません。実際の資産額はもっと多いと考えてよいでしょう」(政治担当記者)
新人議員の生稲氏は、資産のうち8割の約8000万円を、投資信託などの有価証券として持つほかに、預金は300万円だったという。
ただ、生稲氏は芸能人時代から鉄板焼きを中心とした飲食店を経営しており、夫が代表を務める法人では取締役にも就任している。
当選2回めの今井氏は預金が6800万円あり、有価証券のほかに東京都内の土地と建物、沖縄県の土地を所有していた。
今井氏は、初当選時の2017年の資産公開の際、沖縄県の土地について「軍用地」と判明しており、その借地料を得る形で資産を運用していると報じられていた。
きらびやかな芸能界出身の印象にふさわしい“資産家ぶり”だが、生稲氏については、当選前にこんな騒動を巻き起こしていた。参院選公示後に、大手新聞社が各候補者に実施するアンケートでのことだ。
「大手新聞社は、しばしば候補者に対して、争点になりうる政策について賛否を尋ねるのですが、投開票前にネット上で公開されていた、生稲氏の回答が問題を起こしました。
『毎日新聞』のアンケートに対しては『富裕層への課税強化に賛成ですか。反対ですか』という項目について『反対』と回答。しかし、『朝日新聞』が設けた『所得や資産の多い人に対する課税を強化すべきだ』という設問には『どちらかと言えば賛成』と回答しており、新聞ごとに反対、賛成と真逆になる、あべこべの状態だったんです」(前出・政治担当記者)
この“矛盾”に対しては当時、ネット上でも疑問の声が寄せられていた。
その後、生稲氏は自身のTwitterで《高所得者と富裕層を分けて考えています。高所得者への課税は、所得の再分配機能があるので否定するものではありません。一方、富裕層について、金融資産(保有株式や債券等)への課税はマーケットへ悪影響を及ぼす可能性があるため、慎重に進める必要があると考えます》と弁明していた。
本音が漏れたのかはわからないが、公開された自身の資産のほとんどが、有価証券といった「金融資産」だったのは、皮肉な結果だ。
( SmartFLASH )