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【地震2022】最多は338回「ほぼ毎日」の福島県、最少は佐賀県10回、奈良県は震度3以上「0」/47都道府県完全データ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.07 15:28 最終更新日:2023.01.07 15:31
1月6日13時44分ごろ、石川県能登地方を震源とするM4.6、最大震度4の地震が発生した。2023年になって、国内で初めて震度4を超える地震だ。
では、2022年(1/1〜12/31)にどれだけの地震が発生したのか。気象庁の震度データベースを使い、都道府県別に回数を出してみた。
震度1以上の地震が、もっとも多く観測されたのが福島県で338回。ほぼ毎日のように地震があったことになる。次いで宮城県の315回、岩手県の237回、北海道の229回、茨城県の214回という順になった。北海道から北関東にかけての太平洋側で多くの地震が発生していることがわかる。
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震度3以上でも、最多が福島県の47回、北海道の31回、茨城県の28回という順だ。
そんななか、目立っているのが石川県だ。震度1以上は202回で茨城県に次いで6番め、震度3以上では4番めという多さだ。両隣の富山県が震度1以上20回、福井が30回と少ないだけに、突出した印象がある。
6月19日には能登地方を震源とするM5.2、最大震度6弱の地震が発生し、6名がケガを負っている。能登半島の先端付近では近年地震が多発しており、注意が呼びかけられている。冒頭の正月早々の地震も、やはり能登半島が震源だった。
東京都で震度5以上が1回となっているのは、1月4日に父島付近で発生した震度5強の地震。3月16日に発生した福島県沖の地震(M7.3)は、宮城県や福島県で震度6強、東京都区部でも震度4を記録した。
鹿児島県は173回と多いが、そのほとんどが島しょ部の地震。なかでも、トカラ列島付近での地震が多い。沖縄県も153回と多いが、やはり島しょ部での地震が多い。特に沖縄本島の北西沖と台湾付近で発生する地震が多くなっている。
地震がもっとも少なかったのは佐賀県で10回。次いで香川県の15回、愛知県と岡山県の17回となっている。これを震度3以上に絞ると、奈良県の0回が最少。山梨県、福井県、滋賀県、島根県、広島県が1回となっている。
しかし、地震が少ないからといって油断は禁物。日本全体が地震多発地帯であることを忘れるべきではないだろう。
( SmartFLASH )