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【激化する暴力団抗争】妻子の前で発砲、散髪中に襲撃…組員の「流血」凄惨写真も

社会・政治 投稿日:2023.01.13 17:08FLASH編集部

【激化する暴力団抗争】妻子の前で発砲、散髪中に襲撃…組員の「流血」凄惨写真も

池田組の組長が襲撃された理髪店(2022年10月)

 

 埼玉県狭山市広瀬台のマンションの敷地で、1月6日、暴力団組員の男性が銃撃されて死亡した。

 

 男性は絆會の幹部で、同会の2次団体の組長でもあった鈴木頼一(よりかず)さん(55)。19時すぎごろ車で帰宅し、駐車場で下車したところを拳銃で撃たれた。死因は臓器損傷による出血性ショックで、上半身に複数の銃撃を受けていたと報じられている。車には本人のほか、妻と子供2人も同乗していたとみられ、まさに家族の目の前で銃撃されたことになる。

 

 

 銃弾は7発発砲され、そのうち4発が命中したという。犯行には複数人が関わっていると見られ、黒いフルフェイスのヘルメットをかぶった人物が黒っぽい色のスクーターで待ち伏せし、犯行後逃走する姿の目撃情報も寄せられているという。

 

 亡くなった鈴木さんは絆會の幹部だったことから、すぐに暴力団関係者のあいだで情報が駆けめぐった。絆會トップの織田絆誠(よしのり)会長は、2015年8月に六代目山口組が分裂して発足した神戸山口組に参画。その後、さらに同組から分裂して任侠山口組を結成し、名称を絆會に変えた。ある暴力団関係者はこう話す。

 

「絆會の幹部が撃たれたことで、抗争状態にある六代目山口組関係者の犯行ではないかという情報もあったが、すぐに関係ないことがわかった。こんな時期にチャカ(拳銃)を弾くなどありえないこと。チャカを使用すれば組織のトップにまで責任が及ぶからだ」

 

 もっとも2022年6月、織田会長の自宅(神戸市長田区)に軽乗用車が突入した抗争事件はあった。車は玄関にバックで衝突し、門扉を破壊。けが人はおらず、犯人は車を残して逃走したが逮捕された。実行犯は、六代目山口組とつながりがある人物と見られていた。

 

 その後、10月には神戸山口組や絆會とともに「3派連合」を築いているとされる池田組の組長が、岡山市の理髪店で散髪中に六代目山口組系妹尾組幹部にサバイバルナイフで襲撃された事件も起きた。

 

 組長にけがはなかったが、店内には返り討ちにあった妹尾組幹部の血が飛び散り、同幹部はあごの骨を折るなどのけがを負った。その凄惨な現場写真を、本誌は入手していた。

 

 前出の暴力団関係者は、六代目山口組と絆會との抗争ではなく、別の組織との抗争の可能性もあるとして、こう話す。

 

「亡くなった鈴木さんは、関東の別の組織が狙っているとの情報もあった。だがその組織もチャカを使用しないよう通達を出していた。組織的には関与を否定するのに躍起になっているようだ」

 

 住宅街にもかかわらず拳銃を発砲するなど、抗争事件がより激化している。仮に一般人にも被害が及んだときには、ヤクザ組織そのものが消滅しそうなことがわかっているのだろうか。1月13日現在、銃撃した犯人はまだ逃走中。拳銃も見つかっていない。

( SmartFLASH )

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