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麻生太郎氏「少子化の最大の要因は晩婚化」発言に反論続々「自民党の責任」「現実を見ろ」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.16 19:30 最終更新日:2023.01.16 19:30

麻生太郎氏「少子化の最大の要因は晩婚化」発言に反論続々「自民党の責任」「現実を見ろ」

 

 1月15日、自民党麻生太郎副総裁は、福岡県で開かれた講演会で、少子化の最大の原因は晩婚化との見方を示した。

 

「いちばん大きな理由は、出産するときの女性の年齢が高齢化しているからです」

 

 麻生氏は、女性の初婚年齢が「今は30歳で普通」だとし、複数の子供を出産するには「体力的な問題があるのかもしれない」と述べた。

 

 

 また、少子高齢化で「医療や介護の費用が増え、負担が重くなる」と強調し、「中長期的には日本の最大の問題」と危機感を示した。テレビ朝日が報じている。

 

 少子化の最大の原因は晩婚化とする麻生氏の発言に、SNSで反論する声が続々とあがっている。

 

 手厚い子育て政策で注目を集める兵庫県明石市の泉房穂市長は、同日、自身のTwitterにこう書きこんだ。

 

《“晩婚化”が無関係とは思わないが、最大の原因とも思わない。女性の体力的な問題も理由に挙げているが、早く結婚して、若いうちに産まない国民が悪いと言っているようにも聞こえる。国民に責任を転嫁せず、政治家の責任(子育て支援策の充実化など)を果たすことを切に願う》

 

 IT企業サイボウズの青野慶久社長も、同日、自身のTwitterにこう書きこんだ。

 

《少子化は、晩婚化だけでなく子育ての経済的負担やジェンダーギャップ、社会の風土など様々な要素が絡む複雑な問題です。「最大の原因は」と軽く口にする辺りが、この問題をいまだに理解できていない証拠です》

 

 ほかにも、以下のようなものがあった。

 

《完全に自民党の責任でしょう。何言ってんの?》

 

《少子化の要因は庶民、なかでも若者の貧困政策を進めた自民党政治にある》

 

《少子化の最大の理由は低賃金。労働者派遣法で非正規を認めてしまったことだ。昔の様に全員正社員にすれば解決する》

 

《いつまでも現実に向き合わず責任転嫁する政治家が、一番の少子化の原因だと思う》

 

 国立社会保障・人口問題研究所が、2022年9月に公表した「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」では、理想の数の子供を持てない理由として「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」を選ぶ夫婦が52.6%で最多となっている。

 

 SNSでは、大金持ちの麻生氏に、庶民の気持ちはわからない、とのコメントも。

 

《低賃金で生計をなんとかやりくりする庶民の生活なんてものを知らんし、この30年で暮らしの質が上がってないのが自民党政治の結果と言うのに、それを顧みない面々の筆頭が麻生》

 

 2021年の収支報告書で、麻生氏は、東京・銀座の高級寿司店に25万8500円を支出(8月10日)、渋谷区の高級割烹料理店に32万5380円(1月21日)、銀座の高級会員制クラブに43万9000円を支出(同日)している。「会合」費用として処理された政治資金は、年間計664万円だったと、日刊ゲンダイが1月11日に報じている。

 

 麻生氏は、1月9日にも防衛増税について「もっと反対の反応が出てくる可能性もあると覚悟して臨んだが、多くの国民の方々の理解を得た」と発言し、猛批判を浴びたばかり。子育てに関わる経済的負担など、まるで実感がともなわないのかもしれない。

( SmartFLASH )

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