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岸田首相がノーマスクで演説…屋内マスク不要化も「今のままでいい」64%、「マスク外せ警察」危惧する声も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.24 19:45 最終更新日:2023.01.24 19:45
1月24日、自民党の茂木敏充幹事長は記者会見で、「海外では屋外はもちろん、屋内でもマスクをしている人はほとんど見かけない」と述べ、屋内のマスク着用は不要との考えを示した。
「基本的に新型コロナウイルス対応はグローバルスタンダードでいいと思う」とも述べ、日本も海外と同様の基準にすべきだとの認識を示した。
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政府は5月上旬から、新型コロナの感染症法上の位置づけについて、現在の「2類相当」から、季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行するよう調整している。「5類」移行にともない、屋内でのマスク着用について、症状のある人などを除き原則不要とする方針だ。
だが、1月21・22日の両日、FNNが実施した世論調査で、屋内でのマスク着用を原則不要とすべきか聞いたところ、回答は以下となった。
●原則、不要とすべき 31.9%
●今のままでよい 64.4%
●わからない・言えない 3.6%
屋内マスク着用を「今のままでいい」とする回答が6割を超えているわけだ。1月21・22日に朝日新聞が実施した世論調査でも、春以降、屋内でマスクを着けないことが「増える」は24%にとどまり、「変わらない」が74%を占めた。
屋内マスク着用を継続する人が6~7割と多くを占めていることについて、SNSでは賛否が渦巻いている。
《過半数が科学より感情優先。病んでる。マスク依存症》
《マスクが好きな人は一生着けていてもらってよいが、外したい人の邪魔はしないでほしい》
《不要とすべき派の3割が外してたら今のままで良いと思ってた6割もそのうち外すよ》
《無理に外す必要なくない? なぜそんなに外させたがる? 外したいやつだけでいいのでは》
一方、1月23日、岸田文雄首相は国会でノーマスクのまま施政方針演説をおこなった。
衆参両院では、新型コロナの感染拡大が始まった2020年4月、「議場内での着用」を申し合わせた。だが、本会議場の壇上で演説する際は、議員席と約5メートルほど離れていることから、ノーマスクで問題ないと判断している。
ただし、演説を聞くほうの議員はマスク着用のままだ。脱マスクを率先して実行していた、日本維新の会の猪瀬直樹議員も、ノーマスクの岸田首相の演説をマスク姿でおとなしく聞き入っていた。なんとも不思議な光景だ。
猪瀬氏は、1月12日、自身のTwitterに「登壇者ノーマスク」報道を貼り付けたうえで、こう書きこんでいた。
《僕が参院予算委質疑で口火を切ってから3カ月、国会の脱マスク、ようやく動き出した。マスクを外して面と向かってやれば本心か虚偽か表情に現れることが期待される。これで巷や学校の過剰な規制も次第に緩和されていけばよい。遅々としながらも、まずは第一歩》
SNSでは「マスク外せ警察」を危惧する声もある。茂木幹事長が主張する「グローバルスタンダード」が日本で実現する日は来るのだろうか。
( SmartFLASH )