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天皇陛下退位で「雅子さま」「紀子さま」生活はどう変わる?

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.07.08 06:00 最終更新日:2017.07.08 06:00

天皇陛下退位で「雅子さま」「紀子さま」生活はどう変わる?

『写真:日本雑誌協会』

 

 2016年8月、天皇陛下(83)がビデオメッセージで「おことば」を表明されてから、約10カ月。6月9日、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立した。

 

 天皇陛下が退位され、皇太子さま(57)が新天皇に即位すれば、そのときお隣に立たれるのは雅子さまだ。皇后になられた後には、これまでの暮らしが一変する。まずおこなわれるのが住まいのお引っ越しだ。退位後は、今上天皇と皇太子さまの御所を入れ替えることが予定されている。

 

「それぞれ改修が必要になるでしょう。1993年に、雅子さまとのご結婚にあたって東宮御所を改修した際には約3億円の費用がかかっています」(成城大学・森暢平教授)

 

 御所の入れ替えが完了するまでには数年間を必要とし、ある皇室担当記者は、改修の工程を次のように予想する。

 

(1)上皇上皇后両陛下が仮住まいに移動
(2)御所を改修
(3)天皇ご一家が御所にお引っ越し
(4)東宮御所を改修
(5)上皇上皇后両陛下が東宮御所にお引っ越し

 

 この順序からわかるとおり、今上天皇の退位後、第一に優先されるのは皇太子さまと雅子さまのお2人だ。そしてそれと同時に、国民からの期待と注目も大きくなり、のしかかるプレッシャーは小さくない。

 

「雅子さまのご体調にはまだ波があるようです。当初検討されていた6月9日からの石川県での式典参加も、風邪のためお取り止めとなりました。皇后になられれば、ご公務の機会もいっそう増えていきます。美智子さまと同様に振る舞う必要はありませんが、雅子さまなりの新皇后像が求められることになるでしょう」(皇室ジャーナリスト)

 

 そんな雅子さまが臨まれるのが、2019年秋にも想定されている即位の儀式だ。平成の御代替わりでは、国事行為である「即位の礼」や、公的行事「大嘗祭」がおこなわれている。

 

「2019年も、同様の規模でおこなうと考えられます。今上天皇が即位された当時、即位の礼には総理府(当時) の予算から合計33億8500万円、大嘗祭には宮廷費から22億4900万円が支払われていました」(前出・森教授)

 

 関係予算は合計で100億円をゆうに超えるといい、ほかにも前回は次のような費用が支払われている。

 

・外務省計上……9億8000万円(海外からの賓客接待費等)
・警察庁計上…… 11億7300万円(警備車両、通信機材費)
・1990年度一般会計予備費より支出……42億1000万円(過激派ゲリラに対する警備態勢強化費用)

 

「今回、警備費用は前回以上にかかるかもしれません。当時のような過激な左翼運動は力がなくなったかもしれませんが、何が起こるかわかりませんからね」(皇室研究家・高森明勅氏)

 

 一方、雅子さまとは対照的に、紀子さま(50)にとっての特例法は、重圧というより後押しの感が強そうだ。これまで秋篠宮家は、一家5人の合計で年間6710万円の皇族費をお受け取りだが……。

 

「特例法では、皇嗣となる秋篠宮さまの皇族費が、現在の3倍になることが明記されました。ご一家合計では1億2810万円になります。これまで、警備などの不足が指摘されていた秋篠宮家ですが、紀子さまはひと安心されたことでしょう」(宮内庁関係者)

 

 さらに、宮内庁内には新たに皇嗣職という職種が追加され、秋篠宮家の待遇は皇太子ご一家並みになる。人員不足にも対応がなされ、ご公務の幅もますます広がっていくだろう。

 

 常に比較されてきた2人の妃殿下。今回も互いの胸中はやはり大きく異なる様相だ。

 

(週刊FLASH 2017年6月27日号)

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