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スシロー “ペロペロ高校生” 現場の岐阜正木店に客が殺到していた! 向かいのくら寿司を圧倒…訪問の理由を聞いた
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.02.04 18:00 最終更新日:2023.02.04 18:46
1月29日、1つの動画がSNSで拡散した。
回転寿司チェーン「スシロー」のボックス席に座った金髪の少年が、備えつけの醤油の差し口や未使用の湯呑みを舐めまわして元の位置に戻したり、回転レーン上の寿司に、指につけた唾液を何度も擦りつける様子が映っていた。
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SNSでは、こんな声があふれた。
《スシローの迷惑動画、本当に気持ち悪い もう行けないわ》
《回転寿司には動画投稿者や犯人が捕まるまでしばらく行く気にはなれないかな。何が起きるかわからないなんて気持ち悪いし》
2月1日、「スシロー」を運営する「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)は、客の迷惑行為の動画が撮影された店舗は「スシロー 岐阜正木店」(岐阜市)だと公表。
《スシローにもう行けない》という投稿がSNSに溢れていた2月2日20時、本誌が同店を訪れるとーー。
一台出ると、また一台入ってくる。駐車場は満車で、店内は家族客やグループ客で賑わっている。なぜ今、渦中の店を訪れたのか。常連だという年配の女性がこう語る。
「いつもの平日より2、3割客が多いね。この店は家族連れが多いんだけど、今日は若い男の子のグループが多いな」
そこで店を出てきた利用客に聞くと、一人を除き、事件のことを知っていた(以下、すべて20代の男性)。
「今日、会社の人と事件の話になって、じゃあ、ネタになるから見に来ようと」
「近くだし、冷やかし半分で」
そして、「売り上げ協力のために来ました。以前からよくこの店でお寿司食べてて、世話になってたんで」と真面目に語る男性は、隣の男性に「ウソつけ!『おもろそうやから行こう』て言うてたやないか!」とツッコまれていた。
別の客は、以前この店でアルバイトをしていたという。
「自分は調理場にいたんですが、とにかく衛生には厳しくて、食中毒を起こさない対策をこれでもか、というほどやっていました。今回、思いもよらない形で店に被害が出てしまい、ショックです」
スシローから2、3分歩いた道路の向かい側には、ライバル店の「くら寿司」がある。21時ごろ、駐車場は3割程度しか埋まっていなかった。
「誰だって、ネットやテレビで話題のあっちの店のほうが、興味あると思いますよ。なんでこっちに来たかって? いつもより空いてるから。それしかないです!」(「くら寿司」の利用客)
苦悩する少年と家族をよそに、事態は思わぬ方向に回っていた。
( SmartFLASH )