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繰り返される「飲食店テロ」バカッター時代から一周か… “ペロペロ高校生” 母の憔悴謝罪を聞け
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.02.07 18:45 最終更新日:2023.02.07 18:45
回転寿司チェーン「スシロー」でおこなわれた、悪質な迷惑行為。当初、動画が拡散された “ペロペロ高校生” 以外にも、甘だれの容器にしょうゆを混入させる女性客、回ってきたパフェにいたずらする男性客など、次から次へと「飲食店テロ」が発生する事態となっている。
スシローは、“ペロペロ高校生” とその保護者から謝罪を受けたことを明らかにしたうえで、「刑事、民事の両面から厳正に対処してまいります」と発表している。しょうゆ混入女に対しても、「重大な事案であると重く受け止めております」として、警察に相談中だと報じられている。
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被害にあっているのはスシローだけではない。この1カ月ほどの間で、多くの店で似たような「テロ」が起きている。
1月上旬には、回転寿司チェーン「はま寿司」で、他人が注文した握り寿司に勝手にわさびをのせる客の姿が公開。他にも、レーンを移動する寿司を箸で取って食べる動画がアップされ、立て続けに炎上した。わさび動画に関しては、加害者と思われる人物から電話で謝罪があったが、同社は謝罪を受け入れず、被害届を出す方針という。
「回転寿司以外にも、九州を中心に展開するうどんチェーン『資さんうどん』では、共用スプーンを使い、卓上においてある無料の天かすを食べる男性客の様子が公開されました。同社は警察に被害届を提出しています。
牛丼チェーン『吉野家』でも卓上の紅生姜を直接かきこむ様子が撮影され、什器や備品の消毒をおこなったそうです。
大手カレー店『CoCo壱』では、男性客が卓上の福神漬けを直接スプーンで食べる様子が2月頭に拡散されましたが、この件は3年前の事件で、すでに解決済みだといいます」(週刊誌記者)
繰り返される迷惑行為に対し、多くの有名人もコメントを寄せている。
タレントの田村淳は、1月30日、自身のツイッターに、《承認欲求モンスター達に回転寿司のビジネスモデルが崩壊させられてる 半個室コワイなぁ》と投稿。
同日、霜降り明星のせいやは、自身のツイッターに《回転寿司がなくなるようなことしてる輩は1番嫌い!マナーを守って楽しく食べてくれ》とつづった。
また、中居正広は、2月4日放送の『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)で「もう見たくないわ。店側の影響も大きいのでは」などとコメントしている。
気になるのは、こうした騒動が、2013年頃、一度大きな騒動となっていることだ。当時、飲食店のバイトが勤務中に迷惑行為を撮影し、動画を公開する動きが生まれた。「バカッター」「バイトテロ」などと呼ばれたが、こうした動きはいったん沈静化。その後も迷惑行為自体はあったが、10年たって再び多発しているのだ。
SNSでは、10年来の騒動に、さまざまな声が寄せられている。
《なんなんやろな、バカッターから約10年近く経ってるのに一周回って大体バカッターがやったことを擦ってTikTokとかにあげるの何が楽しいんやろ。バカッター辺りから企業も「甘い顔すんのやめとこ」ってなってんのに》
《こういった行為は昔『バカッター』って言われてた時からあったけれど一周回ってこんなのがまた拡散するの繰り返すもんは繰り返すし義務教育の敗北だなとも感じる》
《単にSNSの発達と、以前のバカッター騒ぎを知らない世代が中高生になって一周しただけとも思う。「仲間内にしか見えない、短時間で消える投稿」が現れたのも要因の一つだろう》
今回の騒動で、各社は被害届の提出や、刑事・民事の両面で動くと宣言するなど、毅然とした姿勢を取っている。冒頭の “ペロペロ高校生” の母親も、本誌取材に、
「悪いのは私たちなので、反省してお詫びをすることと、あちら様や警察の判断におまかせして、償っていくことしか、私たちにできることはないと思っております」
と憔悴告白している。一時の遊び心が大事につながってしまうことを、肝に銘じるべきだろう。
( SmartFLASH )