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【スシロー迷惑動画】ネットでくすぶる「20億円空売り」はホント? 専門家に聞いた

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.02.09 19:11 最終更新日:2023.02.09 19:11

【スシロー迷惑動画】ネットでくすぶる「20億円空売り」はホント? 専門家に聞いた

ネットに拡散した “ペロペロ高校生” の動画

 

 回転寿司チェーンなど外食産業への「動画テロ」が続いている。2月7日には、野村哲郎農林水産大臣が会見で「食品産業への影響も大きく、非常に残念。警察には厳正に対処してほしい」と発言。事態はさらなる広がりをみせている。

 

 なかでも、高校生が醤油さしや未使用の湯飲みをなめまわす「スシロー」での動画は、人物が特定されたこともあり、大きな波紋を呼んでいる。

 

 

「スシロー」は動画が拡散した翌日の1月30日、「早急に警察と相談させていただきながら刑事民事の両面から厳正に対処してまいります」との声明を発表。本人と家族から謝罪があったものの、厳しい対応を取るとしている。民事での賠償請求額は、数千万円にのぼるのでないかとの報道もある。

 

 この件で、「スシロー」を運営する「FOOD&LIFE COMPANIES」の株価は、1月31日の3015円から2月1日は2870円と、145円の下落。時価総額はわずか1日で170億円も吹き飛んだ。株価はその後に持ち直したものの、「動画テロ」により株価が大きな影響を受けることも明らかになった。

 

 そんななか、SNSではある噂が飛び交っている。

 

《先月スシロー株を個人が20億円空売りしているのと 多発しているバカッターテロは偶然にしては出来過ぎ》

 

《インサイダー取引きの疑いが有ります タイミングを見計らって動画を上げた可能性も 調査をした方がいいのでは》

 

「『空売り』とは、株価が下落することで儲けが発生する手法です。運営会社『FOOD&LIFE COMPANIES』の株を1月13日に約70万株、額にして約20億円の個人の空売りが入っていたことは記録に残っています。動画テロで株価が急落したタイミングで買い戻しできていれば大儲けですが、実現したかどうかは不明です」(週刊誌記者)

 

 大口の空売りをした個人投資家が、事件が起きて株価が下がることを知っていた、あるいはそう仕組んだのではないかという推測だ。はたして、そんなことはありえるのだろうか。

 

 経済評論家で株式投資に詳しい石井勝利氏はこう語る。

 

「この件に関してインサイダー取引という意見もあるようですが、それは後講釈、つまり結果論というものでしょう。あの動画を投稿した高校生と投資家がツルんでいたとは、到底考えられません。

 

 そもそも1月13日から個人による大量の空売りが入っているのも、チャートを見れば別に不思議ではありません。

 

 運営会社の株価は2022年9月以降、右肩上がりとなっています。株というのはずっと上がり続けるのではなく、上下を繰り返しますが、1月13日時点は、ちょうど売りたくなる値ごろ感で、下がり始めそうなタイミングなのです。

 

 その後にたまたまこの動画事件が起きた。単なる偶然だと私は思います」

 

 ただ、「スシロー」の件が偶然だとしても、こうした「仕掛け」は不可能ではないことも確かだ。

 

 実業家の堀江貴文氏は、2月1日投稿のYouTubeで「たとえば悪いやつがいて、闇バイトのように、『お前5万円やるから、スシローでペロペロしてこい。動画アップしろ』と指示して、空売りを仕掛けようとしている悪いやつらもたくさんいる」と指摘している。

 

 とんでもない時代になったものだ。

( SmartFLASH )

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