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「熟年離婚」「下流老人」がトレンド入り…『モーニングショー』無慈悲な特集が「お父さんを戦慄させる」と悲鳴
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.02.23 20:28 最終更新日:2023.02.23 21:17
2月23日に放送された『羽鳥慎一 モーニングショー』(テレビ朝日系)の特集が波紋を広げている。
この日のテーマは「熟年離婚」。冒頭、厚労省のデータで、1年間でもっとも離婚が多いのは3月としたうえで、20年以上同居した夫婦の「熟年離婚」が13.9%(1990年)から21.5%(2020年)と、30年で約1.5倍に増えたと紹介。
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さらに、熟年離婚後のメンタルヘルスについて、女性は離婚から1年でメンタルが改善する一方、男性は3年後まで悪化したままというデータを紹介。スタジオに登場した夫婦問題研究家の岡野あつこ氏はこうコメントした。
「男性は奥さんから離婚を言われたとき、『寝耳に水』という方がけっこう多くて。世間体から始まって、すごくメンタルをやられて、早死にする方も、熟年離婚の男性には多いと言われています」
一方、スタジオに登場した同局社員の玉川徹氏は、熟年離婚をした生活困窮者から多くの相談を受けているという、聖学院大学の藤田孝典客員准教授を取材。藤田氏の「貧困状態になってしまった『下流老人』っていう方たちが、熟年離婚によって増えていると感じます」とのコメントを紹介した。
「下流老人」とは、生活保護なみの基準で暮らす(または恐れがある)高齢者のこと。貧困率(標準所得の50%未満の人)で見ると、65歳以上だと男性32.0%、女性41.5%(2018年)と割合が高くなる。
番組の最後は、婚姻関係を継続したまま、それぞれが自立し、互いの自由を認め合う「卒婚」を選ぶ人が増えていると紹介。卒婚には「別のパートナーを作らない」「離れて暮らしても財産は2人のもの」「安否確認などの定期連絡を」といった約束事が重要として特集が終了した。
23日は天皇誕生日で祝日だ。そのうえ朝から放送された無慈悲な内容に、Twitterでは《熟年離婚》《下流老人》がトレンド入りし、悲しい声が続々と寄せられた。
《祝日家族で朝食とりながら熟年離婚の話観てる 母は食い入るように見つめ、父はむっつり 熟年夫婦の間でなんとも気まずい朝》
《熟年離婚→下流老人。今日は祝日だよ。のんびり起きてきたお父さんたちを戦慄させるようことしなくても それが狙いなの?》
《明るい未来の話は日本にないの? 離婚により経済的に困窮されるご年配の方を「下流老人」と表現されるのはどうなの?》
玉川氏は21日から3日連続で出演している。玉川氏の出演が増えれば、今後も番組自体が話題になることも増えそうだ。
( SmartFLASH )