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介護保険料が過去最高「平均で月6216円」へ 開始当初から3倍の値上げに「消費税はどこに消えた?」SNSで上がる悲鳴
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.01 17:50 最終更新日:2023.03.01 17:50
2月27日、厚生労働省は、40~64歳の現役世代が負担する介護保険料の推計が、2023年度は1人あたりの平均で月6216円(事業主負担・公費分を含む)になると発表した。前年度から111円増加する見通しだ。制度が開始された2000年度の月2075円から約3倍に膨らみ、過去最高を更新する見込みだ。
「介護保険料率は、3月分(4月納付分)から全国一律で、1.64%から1.82%に引き上げられます。
介護保険制度が2000年4月にスタートして以来、2021年時点で65歳以上の被保険者数が約1.7倍に、サービス利用者数は約3.4倍に増加しています。
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介護保険料の支払いは、40歳になった誕生月から発生します。40~64歳を含む生産年齢人口はさらに減少する一方、65歳以上の人口が増加するため、現役世代の負担も、保険料を折半する企業の負担も、増え続けることは間違いありません」(週刊誌記者)
消費税がアップされても、低くなるどころか毎年、過去最高を更新する介護保険料に、SNSでは悲鳴の声が上がっている。
《ついに介護保険料過去最高に! 毎年値上げされ、当初の3倍になった。消費税はどこに消えたのか?》
《会社が賃上げに前向きに頑張ったところで、こういうことをやられると、会社側(特に中小企業)も賃上げしにくくなると思うんだけども》
《年金5,6万受給で其れだけの介護保険料を死ぬまで払い続ける。どうやって生活しろと?》
協会けんぽの健康保険料率も毎年、見直され、東京支部では2023年度の健康保険料率が、0.19%引き上げられて9.81%から10.00%になる見込みだ。そのため、SNSではこんな声も。
《健康保険料、介護保険料引き上げヒイィィィ!! 10%ってなんなの?消費税なの?》
《しれっとまた3月から健康保険料と介護保険料は上げる。もういい加減にしてほしい。無理だ。もたないよ》
2月28日に厚生労働省が公表した、2022年の人口動態統計(速報)では、統計開始以来、出生数が初めて80万人を割り込むことが確実になった。今後も増加が見込まれる介護保険料。「月6216円でも安かった」という時代がやってきかねない。
( SmartFLASH )