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現役アイドルが告白・不法侵入で逮捕のNHK「ストーカーアナ」より怖い「ファンの暴走」エピソード

社会・政治 投稿日:2023.03.05 06:00FLASH編集部

現役アイドルが告白・不法侵入で逮捕のNHK「ストーカーアナ」より怖い「ファンの暴走」エピソード

 

 2月17日深夜、NHK札幌放送局に所属するアナウンサー船岡久嗣容疑者(47)が、同じNHKに勤務する、都内在住の20代女性アナウンサーの邸宅に不法侵入した疑いで逮捕される、という衝撃の事件が起こった。

 

「船岡容疑者は、女性アナの自宅マンション建物内に侵入したところ、女性の知人と揉み合いになり、建物3階の共用部分から飛び降り、負傷しました。2日間入院し、退院した20日に逮捕されました(3月3日に釈放)。逮捕後に、警察は船岡容疑者が、女性に対して悪質なストーカー行為に及んでいたとし、ストーカー規制法に基づく禁止命令が出されました」(社会部記者)

 

 

 公共放送のアナウンサーによるストーカー事件は、世間の耳目を集めたが、芸能界でも、アイドルファンとの間でトラブルが起きることがある。今回、2人の現役アイドルが実際に体験した「ファンの暴走」を伺った。

 

アルバイト先にファンが偶然を装って来店

 

 撮影会を中心に、グラビアアイドルとして活動している四葉さくらさん(26・仮名)は、このニュースを見て、4年前に自身に起きたストーカー体験を思い出し、身震いしたそうだ。

 

「当時、グラドルだけでは生活ができなくて、居酒屋さんでアルバイトをしていたんです。そうしたらその店に、ファンの方が訪ねて来たんです」

 

 この男性ファン・A氏は、さくらさんの撮影会やDVDのイベントには、必ず顔を出してくれていたという。彼女にとっては、親身になって応援してくれる“顔なじみのファン”という認識だったそうだが……。

 

「私がSNSに『ほしい』と書き込んだものを差し入れてくれたり、参加人数が少ないイベントには、友人を連れて来てくれたり、熱心に応援してくれていました。だから、いきなりバイト先に来たときはビックリしました」

 

 A氏は、あたかも“偶然、来た”という素振りだったようだが、その後、彼の行動はエスカレートしていった。

 

「SNSには、バイトをしていることは書いていましたが、店名や地域は明かしていませんでした。それに、店は渋谷や新宿などの繁華街ではなく、マイナーな路線の駅にあったので、なんでわかったんだろうと不思議に思いましたが、最初は気にしないようにしていました」

 

 しかしA氏は、さくらさんがシフトに入っているときは必ず顔を出すようになり、バイトが終わる時間まで居座っていたという。

 

「お店の近所に住んでいたんですが、『夜も遅いし、送っていこうか?』なんて言われたこともありました。怖くて、いつも遠回りして帰っていました」

 

 TwitterのDM(ダイレクトメール)も毎日のように届くようになり、最終的には、自宅を特定され、待ち伏せをされたという。

 

「それもまた偶然を装って『あっ! ここなんだ』と、白々しく驚いたように言うんです。さすがにエントランスの中まではついてきませんでしたが、これはもう時間の問題だな、と」

 

 さくらさんはすぐに警察と両親に相談し、「何かあってからじゃ遅い」と、バイトをやめてマンションを解約し、実家に引っ越した。

 

「その後、Aさんから『何かありましたか? 心配しています』とDMが送られてきました。刺激しないようにブロックはしませんでしたが、もちろん、返信はしませんでした。その後、何か察したのか、撮影会にも姿を見せなくなりました。

 

 実家に戻ってから、両親が送り迎えをマメにしてくれたので、怖い目には遭いませんでしたが、なぜAさんが私のバイト先がわかったのか、いまだに謎です。でも、あのまま我慢していたら、私も女性アナウンサーと同じ目に遭っていたかと思うと、ゾッとします」

 

共演メンバーのマネージャーにガチ恋され、部屋の前で座り込み

 

 某アイドルユニットに所属している秋川めいみさん(24・仮名)も、ストーカー被害の経験者だ。しかも今回のニュースと同じように、相手は“同業者”だった。

 

「彼は、私の在籍しているユニットが、よくイベントで対バン(ライブイベントで複数の出演者が入れ替わり共演すること)している別のアイドルユニットの、マネージャーでした」

 

 このマネージャー・B氏とは、週に1回は対バンで顔を合わせていたが、挨拶を交わす程度の間柄だったという。

 

「しばらくして、Bさんがマネジメントしているユニットの、仲のいいメンバー経由で、LINEを交換することになったんです。仕事の関係上、とくに断わる理由もなかったんですよね」

 

 もともと、めいみさんのファンだったというB氏はその後、毎日のように「おはよう」「おやすみ」など、他愛のないLINEを送ってくるようになった。デートの誘いなどもあったそうだが、めいみさんは返信は3回に1回程度にとどめ、『興味がない』アピールをしていた。

 

「それが、とあるライブの後に、Bさんのユニットメンバーと私のユニットメンバーで、Bさんの車で送ってもらって、帰ったことがあったんです。結果としてそのとき、自宅を知られてしまいました」

 

 それからというもの、LINEでの連絡はさらにしつこくなり、何回かマンションの前で待ち伏せもされたという。「近くまで来たんだけど、ご飯行かない?」「トイレ貸してほしい!」「俺のユニットの相談に乗ってほしい」……ありとあらゆるパターンで、自宅に入って来ようとするB氏。

 

「ある日、マンションの住民に紛れてオートロックをくぐり抜けて、私の部屋の前で座り込んでいたんです。さすがに怖くなって、大声を上げたら、隣の部屋の男性が出てきて助けてくれました」

 

 その男性が「警察を呼びますよ!」と言うと、B氏は平謝りしてその場を立ち去ったという。翌日、めいみさんは事務所の社長に相談した。

 

「すぐにBさんの事務所に抗議をしてくれて、Bさんは厳重注意を受け、降格させられました。現場からも外されたので、その後は会ってはいません。以前も、ほかのアイドルにストーカーまがいのことをしていたようで、罪の意識がないのかもしれません」

 

 今回、被害者となった女性アナウンサーも、金沢放送局時代に船岡容疑者による『過剰な接近』について、上司に相談していたという。

 

「そのときは内々に警告が出ただけでした。しかしその後も、船岡容疑者によるセクハラ被害について、別の女性局員から通報がありました。それで、正式に厳重注意処分が出されたうえ、札幌放送局に異動になったのです」(NHK局員)

 

 どんなにファンでも、独りよがりに“粘着”されたなら、それはもはや恐怖でしかない。

 

(取材&文・緑茶ハイ子)

( SmartFLASH )

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