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「住吉会」旧本部が売却された! 警察もマークしていた「赤坂のビル」が埼玉県のパチンコ経営会社に【独自】
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.09 14:21 最終更新日:2023.03.09 14:57
「ついに “あの赤坂のビル” が売却されたと、ひそかに話題になっていますよ。誰が購入するのか、警察も注視していた物件でしたから、売却先が見つかったこと自体に驚きました」
都内在住のある暴力団関係者はそう話す。
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ここでいう「赤坂のビル」とは、TBS本社の目と鼻の先にある地下1階、地上9階建てのビルのことだ。ここは、指定暴力団・住吉会の関係先だったいわくつきの物件。
警察庁が、2022年3月に発表した『組織犯罪の情勢』という資料でも、住吉会の「主たる事務所の所在地」として記載されている。
かつて住吉会最高顧問を務めていた故・浜本政吉氏の会社「ハマ・エンタープライズ」もこの「赤坂のビル」に入居しており、ビル1階のシャッターには、いまだ会社名の文字が残っていた。
前出の暴力団関係者はこう続ける。
「住所としての記載はまだ残っていますが、住吉会本部機能は数年前に新宿区に移転し、警察も新宿区のほうに家宅捜索をおこなっていました。
一説には『赤坂のビル』を購入するには、40億円くらいのカネが必要と言われていました。さらにビル内で所有権がかなり入り組んでおり、この『赤坂のビル』を丸ごと売却するには、相当な困難があったはず。
一方で、都内の一等地にもかかわらず、巨大ヤクザ組織の本部があることで、地価が上がらなかった周囲一帯も、この売却で上昇するのではないか」
売却されたのは、2023年2月ごろとみられる。不動産登記簿を確認すると、埼玉県に本社を置く、パチンコ店経営会社だった。
なぜ、いわくつきの「赤坂のビル」を購入することになったのか? この会社に尋ねると、「購入に関しては、都内の仲介業者に一任しているので何もわかない」と答えるのみ。
あらためて、都内の仲介業者に事情を聞いた。
「いろいろと権利関係の問題はありましたが、すでに一度、ほかの不動産業者が購入したものを(パチンコ店経営会社に売るために)われわれがまとめたんです。反社会的勢力から購入したわけではありませんよ。
購入時、『赤坂のビル』内にはほとんど居住がない状態でした。1軒だけ居住者がいたのですが、その方との話し合いも終わっています」
パチンコ店経営会社が購入した経緯は明かせないという。仲介業者は、こう続ける。
「このビルを解体して、パチンコ店を出店することはないと思いますよ。また、ほかの業者に転売される可能性はあるかもしれませんが、そこに私どもは関知していません」
じつは「赤坂のビル」が所在している赤坂6丁目では、再開発事業が進んでいる。地元商店会関係者は、こう話した。
「すでに再開発の計画はできあがっていて、『赤坂のビル』が売却されるのは時間の問題だと思っていた。これで再開発事業は進むだろう。本部があったことの影響? もともと住吉会本部として機能していたときは、逆に治安がよかったくらいで、何も問題はなかったよ(苦笑)」
平和な不動産取引で、平和な街への第一歩となればいいのだが……。
( SmartFLASH )