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高市早苗氏「ブチ切れ答弁」の原点“不良伝説”バイクで「ドドドッ」近隣住民があきれたヤンチャ自慢【写真あり】

社会・政治 投稿日:2023.03.13 06:00FLASH編集部

高市早苗氏「ブチ切れ答弁」の原点“不良伝説”バイクで「ドドドッ」近隣住民があきれたヤンチャ自慢【写真あり】

若かりしころ、カワサキのバイクに跨る高市氏。女子大生時代は奈良から神戸大学まで通っていたという

 

「自分が大きな不正に関わった、と書かれていたわけでもないのに“ブチ切れ答弁”をしたことがおかしかった」

 

 自民党中堅議員が嘆くのは、現在「放送法をめぐる文書」で国会を騒がせている、高市早苗経済安保相(62)のことだ。

 

 

 立憲民主党の小西洋之議員が入手した文書は、「放送法」の新たな解釈を政府側から出せるように、安倍晋三政権下で礒崎陽輔元首相補佐官が各所に根回しする経緯を記したものだった。実際に、当時総務相だった高市氏は、2015年5月の国会で、文書内に示された解釈と同様の答弁をしている。

 

 3月3日の参議院予算委員会で、小西氏がこの文書をもとに質問すると、高市氏は「捏造された」と反論。さらに、小西氏から「仮に捏造でなければ、議員辞職するか」と問われると、高市氏は「けっこうだ」と啖呵を切った。

 

「結局、7日に松本剛明(たけあき)総務相が、該当文書を『総務省の行政文書』と認めたことで、高市さんの旗色は悪くなりました。日ごろ、高市さんに融和的な松野博一官房長官でさえも『あれはもう、どうにも……』と匙を投げているから、岸田政権に高市さんをかばう閣僚はいないでしょう」(自民党中堅議員)

 

 衝動的な言動で、政治家人生の窮地に追い込まれた高市氏。じつは過去に、このプッツンに繋がりそうな、自らの本性を“自白”していた。

 

「大学に入るまでは不良してたんです。ギンギンのロックバンドもやってたし、バイクにディスコも大好きだった」

 

 本誌が1991年にインタビューした際に飛び出たのが、この「不良娘伝説」。当時の高市氏はワイドショーに出演し、三浦瑠麗氏さながらの“美人言論人”として注目を集めていた。

 

 ちなみに、別企画で高市氏にバイクに乗り始めた時期を聞くと、「16歳から」と回答を寄せている。しかし、これに首を傾げるのは、高市氏の母校・奈良県立畝傍(うねび)高校の同級生たちだ。

 

「自分で言うのもなんですが、畝傍高校は当時、奈良のトップ校でした。早苗が高校時代からバイクに乗っていたとかは、聞いたことがないですね。おそらく、神戸大学に入ってからの話では……」

 

 ほかの同級生も「バイク乗り」や「ロックバンド」について、「聞いたこともないし、むしろ真面目な印象だった」と口を揃える。

 

 もしや“捏造”か? と思った矢先、高市氏が小学校の途中から大学入学後まで住んでいた、奈良県橿原(かしはら)市の近隣住民は、こう話した。

 

「ああ、覚えてますよ。夕飯の支度をしていたら『ドドドッ』と、バイクの低いエンジン音が遠くから聞こえてきて。『あ、早苗ちゃんだ』とすぐわかりました。夜中遅くにバイクで帰ってきたこともありました」

 

 ただ約40年前とあって、バイクにいつから乗り始めたかは記憶が判然としないという。高市氏は、母親に“蝶よ花よ”と育てられた、と前出の近隣住民は続ける。

 

「(高市氏の)お母様は、口を開けば娘の自慢でした。『うちの早苗が……』って。勉強だけでなく、ロックバンドのことも『ドラムも叩くんや』と言うし、バイクに乗ってることも自慢してはりましたよ」

 

 家族ぐるみのヤンチャ自慢に少しあきれながら、当時のことを思い出す近隣住民。国会議員になった高市氏の姿を見ると、娘を自慢する高市氏の母親のハキハキとしたしゃべり方を思い出すという。

 

 現在、奈良市内の高級住宅街に自宅を構える高市氏だが、自民党県連会長を務める地元でも、厳しい状況に立たされている。

 

「4月9日投開票の奈良県知事選挙は保守分裂選挙になっており、これは高市氏のグリップ力不足と、総務相時代の自身の秘書官を候補者にねじ込んだ結果です。もともと“漁夫の利”の形で、維新候補が優勢の状況でしたが、今回の文書騒動でさらに差は広がりそうです」(地元紙記者)

 

 3月10日、高市氏は当時の総務相として「責任を感じている」と陳謝した一方で、「正確性が確認できないものがある」と述べて、自身に関する記述をあらためて否定している。官邸関係者はこう話す。

 

「小西氏は、書き換え記録を確認できる状態で文書を入手したために『文書の改ざんはない』と、相当な自信を持っていたようだ。高市氏が行政文書を全否定するような発言を繰り広げたことについて、政府が対応を放置していることに、総務省内からは不満の声が上がっている。

 

 安倍氏の強権政治が再検証されることを期待している官僚も多く、『このままでは第2、第3の文書も出てくるのでは……』との懸念もあります」

 

 成り上がり続きで来た“バイク乗りのサナエ”。ここで万事休すか。

( 週刊FLASH 2023年3月28日・4月4日合併号 )

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