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「なんで私企業のため税金が?」日ハム新球場の開業祝いに「ブルーインパルス」疑問を防衛省にぶつけた

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.03.30 17:00 最終更新日:2023.03.30 17:00

「なんで私企業のため税金が?」日ハム新球場の開業祝いに「ブルーインパルス」疑問を防衛省にぶつけた

エスコンフィールド北海道(写真・時事通信)

 

 3月30日、プロ野球の新シーズンは、ほかの球団に先駆けて、日本ハム対楽天戦で開幕する。北海道の北広島市に建設された日本ハムの新球場、エスコンフィールド北海道が初お披露目となるのだ。

 

 午後6時半の試合開始を前に、午後3時45分からオープニングセレモニー、そして開場時間の午後4時からおよそ20分間、球場の上空では、航空自衛隊松島基地所属のアクロバットチーム、ブルーインパルスによる展示飛行がおこなわれた。

 

 

 ブルーインパルスはこれまでも、東京オリンピックの開会式当日などに飛行してきた。だが、今回はプロ野球の開幕戦。しかもエスコンフィールドは、あくまで日本ハムファイターズという「私企業」の本拠地にすぎない。SNSでは批判的な声も上がっている。

 

《エスコン フィールド HOKKAIDOの開業に合わせてブルーインパルスが飛行って、税金だよね》

 

《国家予算(税金)使ってまで祝う事か?wエスコンの開幕戦にブルーインパルス5機来るけど税金使ってまで祝わなくていいやろもっと使い道たくさんあるやろwww》

 

 なぜ、一企業のために税金が? 防衛省・航空幕僚監部の広報室に話を聞いた。

 

――ブルーインパルスの飛行について、「税金を使ってまで祝うことか?」という批判の声がSNSで上がっていますが……。

 

「ブルーインパルスが飛ぶと、けっこう批判的なコメントも多いことは承知しています。ですが、年度の頭の4月に、1年間のスケジュールは決まっているのです。

 

 各基地、各地方協力本部に自治体から集まった要望を、幕僚監部で検討して決めています。日本全国、北海道から沖縄まで、まんべんなくみなさんに見てもらうように、航空自衛隊として、広報効果を重視してスケジュールを決めています。2022年度の最後、締めくくりとして決まっていたのがエスコンフィールド北海道さん。千歳基地から上がってきた要望です。北広島市で展示飛行することは、なかなかなかったので」

 

――年間でどれくらい飛ばすものなのですか?

 

「だいたい年間で20カ所程度ですね。北海道は広いので、2022年7、8月に千歳基地航空祭でもブルーインパルスを飛ばしています。7月には丘珠(おかだま)でも『札幌航空ページェント』で、ブルーインパルスの展示飛行を計画していたのですが、コロナで中止になってしまいました。もともと3カ所で展示飛行する予定だったんです。

 

 エスコンフィールド北海道の予定は、スポンサーの方と協議して、準備ができたら、ということで3月28日に公表することとなりました。

 

 2021年度末の2022年3月にも、西武ドーム(ベルーナドーム)の開幕戦で展示飛行しています。過去には、2002年のサッカー日韓W杯で、日本代表の初戦にも飛んでいます。批判を受けたから展示飛行をしたり、しなかったりということはなく、あくまで広報効果を重視して決めたものなのです」

 

 米国では、アメリカンフットボールや野球など、大きなスポーツイベントで軍用機が球場の上空を飛行する『フライオーバー』が頻繁におこなわれる。日本も米国並みになってきた、ということだろうが、やはり税金が使われている点には、飛行機雲のようにモヤモヤが残ってしまう……。

( SmartFLASH )

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