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研修医が投稿した「医者への袖の下は渡すべき」に議論勃発、相場は3~50万円、9割超の医師が「もらった」のデータも
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.10 16:15 最終更新日:2023.05.10 16:15
「担当の医師に、謝礼(袖の下)を渡すべきか否か」
古くて新しい疑問だが、ある研修医を名乗る人物が、Twitterに
《表向きは医師への袖の下は禁止だけど、だからこそ謝礼があると対応がガラッと変わる。医者もほぼ100%受け取るし、丁寧になる。謝礼を渡す人が少ない現代だからこそ、3万5万の少額で対応が如実に変わる。私は身内がお世話になる主治医には必ず5万円以上は渡すようにしている》
と投稿したことで、話題になっている。
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「これまで、袖の下はタブーというか、あまり医者の側から語られることがなかったので、反響がありました。少し古いデータですが、2016年4月11日に放送された『直撃!コロシアム!! ズバッと!TV』(TBS系)で、がんの名医と呼ばれる医師50人に『患者から“袖の下”をもらったことがあるか』と質問したところ、46人が『ある』と回答した、という例がありました。9割以上です。
また、2014年4月11日に『日経メディカル Online』が医師2065人に聞いたところ『相手の気持ちを尊重し基本的に受け取っている』が38.2%、『基本的に受け取らないが断れないこともある』が40%、というデータもあります。袖の下は、想像以上に多いのだと思います」(週刊誌記者)
首都圏の100病床規模の病院に勤務するスタッフは、袖の下の受け渡しを何度も目にしている。
「ご年配の、女性の入院患者さんからが多いですね。治療方針などを話し合うとき、ドクターに直接、封筒を渡しています。ただし、看護師に対しては厳格に禁止されていて、状況的に仕方なく受け取っても、後日、ご家族にお返しします。ドクターは『あ、どうも』って感じで受け取っていますけど(苦笑)」
冒頭の人物は、さらに
《何度も言うけど、お医者さんへの謝礼・心付けは絶対に渡した方がいい。それも入院手術の「前」に渡さないと意味ない。表向きは不要だが、結局は医者も人間。対応やオペの丁寧さに必ず差が出る。謝礼の相場は3~50万円。研修医がいれば1~3万円。ただ、麻酔医に渡すと金ドブなので要注意。渡しても五千円》
と、細かな金額まで具体的に記している。
これに対して
《引っ越し業者に缶コーヒー渡す癖して、家具より大事な命預ける人に何も渡せない訳ないよな》
と、同意する声がある一方で、
《それすら準備できない患者はどうしたらいいんでしょうね》
《賄賂ですやん。特に国公立病院でそれやると刑事事件になる可能性があるので、安易に勧めない方が良いと思います》
と、袖の下について否定的な意見も見られた。
正当な報酬で最善を尽くしてほしいが、もらえるなら余計にもらいたい、ということか……。
( SmartFLASH )