4月23日投開票の千葉5区衆議院議員補欠選挙で、立憲民主党の候補者らを破って初当選した自由民主党公認の英利アルフィヤ議員(34)。
26日の初登院での装いは「選挙中に走りすぎて、足を痛めてしまいまして」と黒のスーツにコンバースの白いスニーカーだった。
ジョージタウン大学外交政策大学院卒業後、日本銀行、国連事務局勤務などの経歴で即戦力を期待されている英利議員だが、Twitterへの書き込みに「公職選挙法」違反疑惑が持ち上がっている。
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5月14日に、英利議員はこんなツイートを投稿している。
《市川・浦安でご支援いただいた方々おひとりおひとりを回っています。今日もご挨拶ができ、本当に心が温まりました。「本当によかった」、「これからだよ、頑張ってね」、「数少ない女性議員、国際派議員の一人がここから出ているのは誇りだからね」など、身に余るお言葉をたくさん頂きました。》
この投稿の「おひとりおひとりを回っています」という部分が、ネット上で「公選法違反ではないのか」と指摘されている。
根拠になっているのが「選挙期日後の挨拶行為の制限」という第178条である。そこには、
《何人も、選挙の期日(第百条第一項から第四項までの規定により投票を行わないこととなつたときは、同条第五項の規定による告示の日)後において、当選又は落選に関し、選挙人に挨拶する目的をもつて次に掲げる行為をすることができない。
一 選挙人に対して戸別訪問をすること。》
とある。つまり、「おひとりおひとりを回っています」が選挙後の挨拶行為にあたるのではないかというのだ。
英利議員の事務所に見解を求めると「SNSでも述べているとおり、国会に登院し議会活動のご報告と今後の活動に対するご意見などを伺った次第であり、公選法に抵触するものではありません」との回答があった。
しかし、元衆院議員で弁護士の若狭勝氏は、「公職選挙法に触れる可能性が高い」と言う。
「選挙直後、それぞれの支持者に挨拶に行って『ありがとうございました。おかげさまで当選できました。これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします』などの言葉を言わないわけがありません。
それがなければ、支持者も『この人は何のために来たんだ?』と思うでしょう。(英利議員は)ごまかしてはいけません」
襟を正して国民の負託に応えてほしい。
( SmartFLASH )