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維新、衆院選で立憲の泉・岡田両氏に対抗馬擁立で白熱「面白くなってきた」「このご時世に野党第1党を争うとは」冷めた声も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.05.24 17:40 最終更新日:2023.05.24 17:40
5月24日、日本維新の会の藤田文武幹事長は、次期衆院選で、立憲民主党の泉健太代表と岡田克也幹事長の選挙区に対抗馬を擁立することを発表した。
泉氏の京都3区には、公認会計士で税理士の木村元紀氏、岡田氏の三重3区には、元四日市市議会議員の伊藤昌志氏を擁立する。
維新は4月の統一地方選で躍進。次期衆院選で、全289選挙区を対象に候補擁立を目指している。新たな候補者の発表が、立憲の代表と幹事長の対抗馬となったことについて、藤田幹事長は「たまたま」としながらも、こう意気込みを語った。
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「泉代表にしても岡田幹事長にしても、非常に選挙に強い。我々としては、厳しい選挙区であることは間違いないが、厳しい選挙区でもしっかり候補者を擁立していく。馬場(伸幸)代表が全選挙区を目指すと言っている。相手がどういう候補者かにかかわらず、すべての選挙区で、積極果敢にチャレンジしていく。今週から発表もかねて、スタートさせてもらう」
前日の23日には、馬場代表が東京都庁で記者会見。次期衆院選で「東京でも全選挙区に候補者を立てる」と述べていた。
5月20、21の両日、毎日新聞が実施した世論調査では、立憲と維新のどちらが野党第1党としてふさわしいか、と聞いたところ、維新は47%で、立憲の25%に2倍近い差を付けた。
全国11の衆院比例代表ブロック別では、「近畿」で維新が7割、立憲は2割。「東京」「東海」も維新4割に対して、立憲は3割だった。
政党支持率でも維新は17%で、立憲の9%を上回っている。
維新が立憲の泉代表、岡田幹事長に対抗馬を擁立することに、SNSでは好意的な声が上がっている。
《面白くなってきました》
《維新の本気度を示す狙いでしょう。政治姿勢の違いをアピールするためにも対抗を鮮明にする事が必要だと思います》
《一発目のキックオフに代表と幹事長の所から宣戦布告というなんて強いメッセージ。生ぬるい選択肢を初めから絶って戦う。これが本当のいかにも維新です》
2021年秋の衆院選で、維新は京都3区に候補者を擁立するも、泉代表の約9万票に対し、維新候補者は約3万4000票で惨敗している。三重3区でも、岡田氏が約14万5000票で当選したのに対し、自民候補者は約8万1000票。そのため、ここに候補者を擁立することにSNSでは無謀と見る声も。
《このご時世に、野党第1党を争う総選挙とは片腹痛い 維新は泉代表には2021年には既に対抗馬立てているし岡田幹事長には余りにも無謀でしょう》
《京都3区は前回の結果見ても多少票を伸ばしても泉には届かないだろうね 泉は代表だから地元に帰れず票を逆に落とす危険性があるとはいえ 三重3区は供託金没取するかしないかの戦いだな 選挙区擁立なら比例区復活も苦しいだろう》
《維新は衆院選では大阪や兵庫の近畿圏でしか小選挙区は議席を獲得していない。立憲民主の顔の所に対抗馬出してもボロ負けだろ》
野党第1党をめぐり、ガチンコ勝負の様相を呈してきた維新と立憲。7月とも噂される次期衆院選で勝ち残るのは、はたしてどちらの党だろうか。
( SmartFLASH )