河野太郎デジタル大臣が、5月23日、記者会見をおこない、マイナンバーに別人の口座を誤登録するミスが相次いでいることについて説明した。
ミスの原因は「支援窓口の端末操作で利用者がログアウトをし忘れたこと」で、「端末で公金受取口座の登録をおこなった方が、誤って前に手続をおこなった方のアカウントに自身の預貯金口座を登録してしまった」という。
【関連記事:マイナカードない人に「有効期間1年の資格確認書」2026年には「新マイナカード」政府のゴリ押し取得策に国民からのあきれ声】
また、福島市では、端末を操作した支援員がログアウトを忘れる事例があったことも公表した。
これらのミスによる誤入金などは確認されていないとしながら、「こうした人為的ミスはどうしても避けられないものとの考えに立ち、国民のみなさまに安心していただく観点から、これまでに登録された公金受取口座の総点検を指示した」と話した。
だが、この河野大臣の会見に、SNSでは批判が殺到している。
《マイナカードのトラブル続きにも関わらず河野太郎大臣は謝らない》
《数々の不具合が起きても絶対に謝らない河野太郎!普通、申し訳ないとか言うだろ?》
《マイナカードのエラー続出で信頼性がなさすぎるし河野太郎は説明ばっかりでまったく謝らないね》
《それにつけても河野デジタル相の物言いが他人事のように聞こえるのは私だけ?》
と、会見で謝罪の言葉がなかったことについて、非難する声が渦巻いている。
このところマイナンバーに関するトラブルが多発している。
マイナンバーカードを使ってコンビニで住民票の写しなどを発行するシステムでは、別人の証明書が発行されるトラブルが全国で多発。デジタル庁は開発会社にシステム停止と再点検を要請した。
また、マイナ保険証に他人の情報が登録されたケースも、7300件以上が確認されている。
総務省によると、マイナンバーカードの申請数は、5月21日の時点で9690万を超え、人口の約77%に達した。2022年5月の交付枚数は5576万枚で、この1年間で3210万枚が交付されたことになる。
政府は2024年秋までに紙の健康保険証を廃止し、マイナカードに統合する方針だ。また、運転免許証とマイナカードの一本化も、2024年度末の導入を予定している。
一気に普及が進み、次々と使用範囲が広がっていくマイナンバーカード。それらを牽引してきたのが、河野大臣だ。そのため、SNSでは、
《河野さん、マイナカード、そろそろ何かしら説明が欲しいです。現場のせいだけではなく、ゴリ押ししてる政治の責任は免れないです》
《もっと丁寧にきめ細かく準備期間を設けるべきだったのではありませんか 河野太郎大臣!!!あなたの言う事為す事は ほとんどの場合 性急すぎて フタを開けてみると不備が目立ち過ぎてますよ》
という声もある。
河野大臣は、5月24日午後に自身のTwitterを更新し、
《マイナンバーに別人の公金受取口座が紐付けられる事案が発生し、大変申し訳なく思っております。公金受取口座の登録情報は、マイナポータルから確認することができます。マイナポータルにログインし、「公金受取口座の登録・変更」を選択していただくと、口座情報の登録状況が表示されます》
と、投稿した。わずか数行だが、これで謝罪は済んだということか。
( SmartFLASH )