菅野志桜里氏が『モーニングショー』に出演…岸田首相の息子を批判するも反感集まる「どの口で言うのか」

 

　岸田文雄首相の長男で首相秘書官だった翔太郎氏が、2022年末に公邸で親族忘年会を開き、悪ふざけ写真を撮影したことなどで事実上、更迭された翌々日――5月31日、『羽鳥慎一モーニングショー』（テレビ朝日系）に、菅野志桜里氏（48）がコメンテーターとして出演した。

 

　この名前ではピンとこないかもしれないが、「山尾志桜里」と聞けば「あぁ、元衆院議員の」と思い出すのではないだろうか。

 

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「東大法学部を卒業して司法試験に合格しました。検事になり東京地検、千葉地検、名古屋地検などに勤務。その後、当時の民主党の公募に応募して、2009年、愛知7区から出馬して初当選。小学生の頃にミュージカル『アニー』に出演したこともあって、当選直後からマスコミに注目されました」（政治担当記者）

 

　議員として「子育て支援」「少子化問題」「待機児童問題」などに取り組んだが、ほどなくして不祥事が次々と発覚する。

 

「口火を切ったのは2016年3月の『週刊新潮』です。山尾氏が代表を務める支部の政治資金収支報告書に、年間230万円のガソリン代の記載がありました。これは地球5周ぶんになる計算で、公設秘書の使用と説明しましたが、世間を驚かせました。

 

　その後も選挙区内の有権者に香典を支出した問題、議員パスの不適切使用疑惑、国会会期中の無届け海外旅行などありましたが、決定的だったのは政策ブレーンをしていた弁護士とのダブル不倫疑惑です。2017年9月の『週刊文春』が報じました。

 

　その後、相手弁護士の妻が病気療養中だったことがわかり、山尾さんは猛烈なバッシングを受けました。ネットでは、前年に衆院議員だった宮崎謙介氏の不倫問題を、山尾さんがワイドショーで激しく批判していたことが蒸し返されて炎上。不倫疑惑の翌年、山尾さんは離婚して『菅野』姓に戻りました」（当時の民主党関係者）

 

『モーニングショー』では、永田町の世襲についての「メリット・デメリット」が論じられた。菅野氏は「政治家がファミリービジネスになってしまっているから、一般人であればおそらく秘書官になり得なかった人がなってしまっている」「秘書官という公的な立場を息子のキャリアの一里塚に利用して、後継指名につなげようとしていることは見えていた」などと持論を展開。

 

　解決策として「世襲でも非世襲でも現職でも新人でも、しっかり公募や予備選をやる。一定の透明性をもって候補者を選ぶ。世襲は基本的にはプラス。実力のある世襲の方なら、しっかりなれると思う」と語った。

 

　スタジオでは出演者もうなずいていたが、ニュースのコメント欄では、《どの口で言うのか》との意見が数多く寄せられた。

 

《政治家として説明責任を果たさなかった方が政治的コメントを発するのは控えてほしい》

 

《あれほど非常識な事で世間を騒がせた元国会議員がコメンテーターになっていることに、違和感というか、非常に不愉快さを感じた》

 

《よりによってなぜテレビ局は朝からこの人物を使うのだろう？偉そうな事言ってるけど、議員時代は様々な問題行動ばかりでした。中でもダブル不倫でお互いの家庭をぶっ壊した事は議員としては勿論、人としても失格です》

 

　と拒否反応を示すコメントが多い。政治不信を招いてしまった行動に対する、国民の失望の大きさがうかがえる。

( SmartFLASH )