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あえて聞いてみた「応援したい世襲議員は?」半数以上が選んだのは小泉進次郎氏、第2位は?

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.02 06:00 最終更新日:2023.06.02 06:00

あえて聞いてみた「応援したい世襲議員は?」半数以上が選んだのは小泉進次郎氏、第2位は?

写真:つのだよしお/アフロ

 

 岸田文雄首相の長男・翔太郎氏が、6月1日付で首相秘書官を辞職した。事実上の更迭とみられている。

 

 翔太郎氏は2022年10月、秘書官に就任。しかし、『デイリー新潮』が報じた、2022年1月の海外訪問の際、公用車で観光地をめぐっていたとされる問題や、首相公邸で年末に親族らと忘年会を開催していたことを『文春オンライン』が報じたことで万事休す――となった。

 

 

 秘書官に就任した当初から、岸田首相が翔太郎氏を自身の後継者とすべく、経験を積ませる目的があると見られていたが、やはり “世襲” に対する、社会の反感の強さを首相も改めて感じたのではないか。

 

 そこで本誌では、「世襲議員」に関するアンケート調査を実施。批判の対象となることが多い世襲議員だが、あえて「応援したいのは誰か?」を、全国の20代から60代の男女500人に聞いた。対象としたのは、おもな「世襲議員」15人。いずれも自民党所属で、50歳未満の国会議員だ。

 

 では「応援したい世襲議員」トップ5から見ていこう。

 

【第5位】加藤鮎子(父・加藤紘一)21票

 

 父・紘一氏は防衛庁長官、内閣官房長官などを歴任。自民党では幹事長、宏池会会長を務めた重鎮で「総理に一番近い男」とも呼ばれた。鮎子氏はその後継として、2014年の総選挙で初当選し、現在まで当選3回。「応援したい」理由は、

 

「お父さんは自分の道を貫かれたと思う。そのぶんも頑張って欲しい」(40代女性・宮城県)
「幼稚園から大学までの教育無償化を提唱しているから」(60代女性・神奈川県)

 

【第4位】岸信千世(父・岸信夫)25票

 

 父・信夫氏は元防衛大臣。体調不良のため議員辞職した父の後継として、2023年4月の衆院補選に立候補し、初当選。安倍晋三元首相は伯父にあたる。

 

「兄の安倍さんを支え続けたお父さんのようにしっかりやってほしい」(60代女性・東京都)
「安倍元総理の甥というだけで応援したくなる」(40代女性・東京都)

 

 父親の後継というより、安倍氏の血筋という理由で応援する人が多数。

 

【第3位】橋本岳(父・橋本龍太郎)46票

 

 父・龍太郎氏は元首相。2005年の総選挙で初当選し、これまで当選5回。不倫デートを報じられた自見英子氏と、2021年に再婚。元郵政大臣の自見庄三郎氏は義父にあたる。

 

「失意のなか亡くなられたお父さんは残念でした。その遺志を継いでほしい」(40代男性・兵庫県)
「少子化対策に積極的なところ」(20代男性・千葉県)

 

【第2位】小渕優子(父・小渕恵三)55票

 

 父・恵三氏は元首相。在任中に急逝した父の後継として、2000年総選挙に出馬し、初当選。これまで当選8回。2008年、麻生内閣で、戦後最年少の34歳9カ月で初入閣(男女共同参画、少子化対策・特命担当大臣)。以後、財務副大臣、経済産業大臣などを歴任。

 

「初の女性総理をめざせそう。女性の感覚の政治に期待したい」(60代男性・福岡県)
「政治資金の問題はあったが、少子化対策など、発言はしっかりしている人だと思う」(60代男性・東京都)

 

【第1位】小泉進次郎(父・小泉純一郎)284票

 

 半数以上の票を集め、トップ当選を果たしたのは、やはりこの人。元首相の父・純一郎氏の政界引退を受けて、2009年の総選挙に出馬し初当選。これまで当選5回。2019年、安倍内閣で環境大臣として初入閣。38歳の閣僚は、男性としては戦後最年少だ。

 

 2019年、国連の気候行動サミットに参加した際「セクシーに取り組むべき」の発言が話題に。発言に具体性がなく、「進次郎ポエム」「進次郎構文」と揶揄されることもあるが、それだけ注目が高いということだろう。

 

「よくも悪くもハッキリと断言するところはいい。突き進む姿勢が世の中を変えてくれそう」(30代女性・栃木県)
「お父さんと同じで、クリーンな印象がある」(30代男性・埼玉県)
「行動力とカリスマ性。将来に期待できます」(40代女性・長崎県)
「いろいろ言われていますが、ちゃんと政治に向き合っていると思います。将来、総理大臣になってほしい」(50代女性・東京都)

 

 小泉支持の男女比はほぼ半々。年代別では20代が68票で最多だが、30~60代のすべての世代で50票以上を集めている。それだけ、幅広い層の人から支持されているということだ。やはり、将来の総理なのだろうか。

 

 なお、第6位以下は、次のとおり。

 

【第6位】中曽根康隆(父・中曽根弘文、祖父・中曽根康弘)15票
【第7位】鈴木貴子(父・鈴木宗男)12票
【第8位】福田達夫(父・福田康夫、祖父・福田赳夫)11票
【第9位】鳩山二郎(父・鳩山邦夫)9票
【第9位】自見英子(父・自見庄三郎)9票
【第11位】武部 新(父・武部勤)3票
【第11位】高村正大(父・高村正彦)3票
【第11位】川崎秀人(父・川崎二郎)3票
【第14位】金子俊平(父・金子一義)2票
【第15位】山口晋(父・山口泰明)2票

( SmartFLASH )

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