社会・政治
泉代表「内閣不信任案」提出を検討…維新の選挙体制が整う前に解散狙うも、SNSでは「立憲に不信任」と大ブーメラン
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.11 16:10 最終更新日:2023.06.11 16:10
6月21日の通常国会会期末を前に、永田町の緊張が最高に高まっている。「立憲民主党が岸田内閣への不信任決議案を提出する方向で検討に入った」と報じてられているからだ。
「ここに来て立民の泉健太代表が前のめりになっています。
【関連記事:「活動家に乗っ取られている」「総括しないと」立憲民主党が大混乱、泉代表の辞任要求圧力も増し増し】
6月10日、岡山市内で記者団が内閣不信任決議案を提出するかどうかを聞くと、『最後の最後、(国会)会期末の中で最終判断していく』と述べ、さらに『会期内での解散(の可能性)は高まっている』と語ったのです。
一度できた流れはなかなか止められませんから、提出する運びになるのではないでしょうか」(政治担当記者)
また立民には「早めに解散したい思惑もある」と自民党国対関係者がこう指摘する。
「それは、勢いが強くなってきた日本維新の会の脅威です。馬場伸幸代表は『全小選挙区に候補を立てて野党第一党を目指す』と宣言しましたが、今のところ決定した候補者は80人ほどと言われています。そのため、維新の準備が整う前に総選挙に突入したいのです。立民は、自民党以上に維新の勢いを警戒しているのです」
とはいえ、提出をめぐって野党の足並みは乱れている。
維新の馬場代表は8日の記者会見で「夏になれば盆踊りをするように会期末になれば不信任案を出すといった国会の慣例にはまったく協力する気はない。岸田内閣を不信任にするほどの大きな事由はない」と明言。
また、国民民主党の玉木雄一郎代表も、11日の『日曜報道』(フジテレビ系)で「政治空白をつくってはいけない。持続的な賃上げ、経済回復に与党も野党も最優先に取り組むべき」として、「年中行事的な内閣不信任案には同調しない」と述べた。
共産党やれいわ新選組は賛成するとみられるが、ほぼ立民の一人相撲、孤立無援になりそうな様相である。
そうした状況に、ニュースのコメント欄では、
《内閣不信任案を提出するのは立憲の自由だけど、国民の多くは立憲自身に不信任だと思う》
《立憲泉代表は自爆覚悟なんだろう。あえて惨敗、解党を狙っているとしか思えない》
《国民の中には「またか」という雰囲気しかない》
など、ブーメランになるとの声が多い。有権者からの支持は少ないようだが、泉代表の決意は……。
( SmartFLASH )