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京都の名刹でトラブル「写真撮ってあげる→500円払え」…寺は「静かななかで趣を感じていただきたいが残念」と注意呼びかけ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.20 14:50 最終更新日:2023.06.20 14:50
6月19日、京都市左京区の「南禅寺」公式Twitterが更新され、
《ご注意!拡散希望 境内にてシャッターを押してお金を要求する事案が発生 ・撮ってあげると女性たちのスマホで撮影、自分の大きいカメラでも撮影。五百円/千円を要求 そのような行為は南禅寺では許可しておりません 写真を撮ってあげる・撮らせてほしい・金銭要求しない等の申し出にもご注意下さい》
と注意を呼びかけている。
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南禅寺は、臨済宗南禅寺派の大本山で、鎌倉時代に創建された名刹。境内には、国宝の「方丈」(枯山水庭園)や、石川五右衛門の「絶景かな」のセリフで有名な「三門」、琵琶湖から京都市内へ引かれた水路「疎水」など、多くの見どころがあり、京都でも屈指の人気を誇る観光スポットだ。
南禅寺の担当者に話を聞いた。
ーーTwitterのような事案は何件あったのでしょうか?
「6月に入って、2件の事案があったと把握しております」
ーーお金を要求してきたというのは男性?
「はい、男性だと聞いております。ただこの2件が、同じ男性なのかどうかは、私どもで確認することはできません」
ーーお寺でも注意を呼びかけているのですか?
「はい、拡声器を使って注意を呼びかけております。本来であれば、静かななかで寺の趣を感じていただきたいのですが、誠に残念です。もし困ったことがあれば、最寄りの職員に声をかけていただければ、と思います」
南禅寺公式Twitterの呼びかけに対して、
《海外ではよくあることですが、まさか日本でやるとは。。》
《日本の、そして外国からの観光客の方々に「写真を撮ってあげますよ」との行為とっても喜ばれます。お金を要求するでもなく、カメラなどを盗むわけでもなく、ただ当たり前と思ってた行為、日本の安全性。当然と思っていた行為、この日本が..残念過ぎます》
などのリプライがついている。ほかにも、
《相手方のカメラで写真撮られたら金銭請求されると思った方がいいし、「後から送りますよ、連絡先教えて」の可能性もある。携帯渡して撮ってくださいってお願いする人も多いけど、そのまま走って逃げられる可能性もある。平和すぎるからなのか、日本人は危機管理が甘い》
《日本もこうなってしまったのか。善意な人に対しても疑わなければならないのが辛すぎる》
などの声も。
南禅寺はいま、青もみじが輝く美しい季節。静かななかで名刹を堪能できる日がふたたび訪れることを、願うばかりだ。
( SmartFLASH )