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ボロ負け予測に怖じ気づいて岸田首相解散できず! 息子・翔太郎は「嫁取りが遠のきました」と反省の色なし

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.21 06:00 最終更新日:2023.06.21 06:00

ボロ負け予測に怖じ気づいて岸田首相解散できず! 息子・翔太郎は「嫁取りが遠のきました」と反省の色なし

6月15日夜、首相官邸に詰めかけたメディアに対し、解散の意思はないと表明した岸田首相

 

 いつもどおり、生真面目で淡々とした口調だった。しかし、その腹の中では――。

 

「今国会での解散は考えておりません」

 

 6月15日、岸田文雄首相は衆議院の解散を否定した。翌16日に立憲民主党が提出する内閣不信任案を受け、解散総選挙へと踏み切るはず……。多くのメディアが “既定路線” として報じるなかでの決断だった。

 

 

「解散しなかったというより、“できなかった” というのが真相です。G7広島サミットで支持率を上げ、会期末に解散する計画は確かにありました。

 

 しかし、支持率は一時上がりましたが、マイナンバーの運用トラブルや、当時秘書官だった長男・岸田翔太郎氏の公邸での “宴会騒動” など、不安要素がどんどん大きくなってしまいました。首相は悔しい思いをしていると思います」(自民党中堅議員)

 

 政治ジャーナリストの野上忠興氏も、“身内の不祥事” が最大の原因だったと語る。

 

「支持率低下はもちろん、跡を継がせようと考えていた息子の、政治家としての芽が摘まれかねない事態に、首相は落ち込んでいるそうです」

 

 12日には、さらに岸田首相を落胆させる知らせが届いた。

 

「自民党が11日、12日に実施したとされる選挙調査では、自民が現有262に対し220、公明が現有32に対し23。自公合わせて51議席を失うというボロ負け予測でした。別の調査では、200議席を切ったという情報もあります。

 

 一連の結果に、岸田首相は頭を抱えたそうです。『負ける選挙はしたくない』と語っていたので、一連の思わせぶりな発言は、求心力を維持し、野党を牽制するためのものだった。それが騒動の核心です」(野上氏)

 

 一方、父をさんざん悩ませる “バカ息子” は9日、地元・広島で挨拶まわりをおこなっていた。岸田文雄広島後援会会長・伊藤学人氏は、翔太郎氏に会ったという。

 

「翔太郎くんには『ここに5年間ほど腰を落ち着かせて活動するのはアリだ。チャンスを生かせ』と、アドバイスしました。彼は『今はマスコミの影響で活動が自由にならないので、落ち着いてから(広島に)帰ってくるなりします』と話していました。冗談が言えない総理よりも話がうまいから、期待していますよ(笑)」

 

 捲土重来を誓う翔太郎氏だが、この “謝罪行脚” の最中、地元市議に対し、耳を疑うような発言をしていた。

 

「翔太郎さんと “宴会騒動” について話していたら、ポツリと自虐的に『これで僕の嫁取りが遠のきましたね』と呟いていました」(地元市議)

 

 己の軽率な行動のせいで、父が “首相の大権” を諦めたにもかかわらず、頭の中は “嫁” のこと――。やはり、まだまだ修行が足りないようだ。

 

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は、これで解散は秋にずれ込んだと語る。

 

「今年の年末に予算編成があります。そのなかで、少子化対策のための3.5兆円の財源をどうするかが議論になります。ほぼ間違いなく国民負担は増えるでしょうから、そんななかで選挙をやったら当然危険です。

 

 逆にいうと、国民負担が “バレる前” に解散する必要があります。つまり、政局が動くのは秋なんですよ。内閣改造と党役員人事をして支持率を上げてから、解散する可能性が高そうです」

 

 党役員人事では、これまで肩身の狭い思いをしてきた “老人コンビ” が、生気を取り戻す可能性がある。

 

「二階俊博氏と菅義偉氏ですよ。茂木敏充幹事長に代えて、この2人と親しい森山裕氏を据える方向で検討しているそうです。

 

 ポスト岸田の野望を持つ茂木氏が、幹事長として衆院選を差配して勝ってしまうと、再選を狙う岸田首相にとって無視できない存在になる。

 

 そこで首相は森山氏を通じ、疎遠だった二階氏と菅氏を取り込み、政権基盤を安定させたいようです」(野上氏)

 

 さらに、公明党との関係修復も狙いだという。

 

「“大敗予測” は、公明票の自民離れが影響しています。菅氏は公明党と太いパイプを持ち、二階氏も関係は悪くない。“森山幹事長” は、公明党との関係修復のテコとなりえるわけです。

 

 閣僚人事では、河野太郎デジタル相の扱いが焦点です。マイナンバーの問題でミソをつけたので、外すかもしれない。小泉進次郎氏といった若手や、小渕優子氏ら、女性の起用を目玉に据える可能性もあります」(同前)

 

“解散風” の消えた永田町だが、無風になることはけっしてない。

 

写真・長谷川新、時事通信、共同通信

( 週刊FLASH 2023年7月4日号 )

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