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「茨城ダッシュ」県警が緊急取り締まり…「名古屋走り」「播磨道交法」危険なローカルルールが各地に存在

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.06.21 18:26 最終更新日:2023.06.21 18:32

「茨城ダッシュ」県警が緊急取り締まり…「名古屋走り」「播磨道交法」危険なローカルルールが各地に存在

茨城県警も取り締まりを強化(写真はイメージです・写真AC)

 

 茨城県警が6月20日、「茨城ダッシュ」と呼ばれる危険な行為などの緊急取り締まりを開始した。「茨城ダッシュ」とは、交差点で右折する際、信号が青に変わると同時に、対向の直進車より先に右折しようと強引に入り込む行為。茨城県警によると、交差点での人身事故のうち約8割が、右折車両がからむものだという。

 

 このニュースが報じられると、Twitterで「茨城ダッシュ」がトレンド入り。SNSには、

 

《那珂湊に行った時にまさに目の前の車に【茨城ダッシュ】を見せつけられて、田舎の凄さを思い知りました》

 

 という体験談や、

 

 

《茨城ダッシュは茨城に住んでると常識過ぎてみんな先に行かせようと逆に待ってるまである 逆に茨城ダッシュしないとなんで行かないんだよ感出されるし大変》

 

 などの、地元民の声が多数。さらには、

 

《愛知県警は? 「名古屋走り」緊急取り締まりしないのか?》

 

《この様な違反事案が私の故郷の山梨県でも多発しています!山梨ルールと言われています!》

 

 など、「おらが町の交通ルール」を指摘するものも多数見られる。

 

 この「ローカルルール」を編集部が調べてみたところ、以下のようなものがあった。

 

【山梨ルール】(山梨県)
 基本的に「右折優先」という独自ルール。対向車の有無にかかわらず、減速なしで右折する車が多い。

 

【松本走り】(長野県松本市周辺)
「茨城ダッシュ」同様、青信号になった瞬間、対向直進車より先に強引に右折。信号が赤になっても、前の車に続いて右折。

 

【名古屋走り】(愛知県名古屋市周辺)
 ウインカーを出さずに車線変更。黄信号、赤信号でも強引に交差点に進入。車線またぎなど、多岐にわたる違反運転。

 

【播磨道交法】(兵庫県播磨地域)
 交差点では先に入った方が優先。バスがバス停から車線に戻るときは、後ろの車優先。横断歩道は車優先。

 

【伊予の早曲がり】(愛媛県)
「茨城ダッシュ」と同じ。

 

【阿波の黄走り】(徳島県)
 黄信号でも止まらず、猛然と交差点に突入する。

 

【沖縄ルール】(沖縄県)
 右・左折、車線変更でウインカーを出さない。出してもタイミングが遅すぎる。

 

「JAFが2016年に実施した『交通マナーに関するアンケート調査』で、自身が住む都道府県の交通マナーについて『悪い』『とても悪い』と回答したワースト5は、

 

1位:香川県80%
2位:徳島県73.5%
3位:茨城県67.2%
4位:沖縄県64%
5位:愛知県&福岡県59.3%

 

 となっています。やはり、有名な『ローカルルール』が存在する県は多いようです。

 

 ただ、『茨城ダッシュ』のような強引な右折は危険きわまりなく、取り締まられた場合、『交差点右左折方法違反』『交差点優先車妨害違反』『信号無視』などに問われることになります」(週刊誌記者)

 

 なお、冒頭の「茨城ダッシュ」については、

 

《茨城ダッシュを取り締まったら、通勤時の渋滞が長くなるだけ。それよりも茨城ダッシュが必要ない道路と信号の整備をするべき!》

 

《幹線道路の右折レーンが無いから、後ろが渋滞するのが申し訳なくダッシュしてるケースも多いかも》

 

 という意見も少なくない。ただ取り締まるだけでなく、抜本的な対策も必要ではないか。

( SmartFLASH )

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