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成田悠輔「高齢者向け生保CMの依頼が来た」に反応続々…養老孟司氏も切り捨てた「集団自決発言」騒動から4カ月

社会・政治 投稿日:2023.07.05 18:33FLASH編集部

成田悠輔「高齢者向け生保CMの依頼が来た」に反応続々…養老孟司氏も切り捨てた「集団自決発言」騒動から4カ月

写真・AFLO

 

高齢者向け生命保険CM出演依頼が来たんだけど何を考えてるのか怖くて聞けない》

 

 米イェール大学助教授で、経済学者の成田悠輔氏が、7月4日、自身のTwitterを更新。自身にCMのオファーが来たことを明かした。

 

 東大時代、きわめて優秀な卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、個性的なメガネをトレードマークに、バラエティ番組にも引っ張りだことなった成田氏。しかし2月、こんな主張をABEMAの番組やYouTubeで繰り返し述べ、大騒動になった。

 

 

「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」

 

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」(2月12日付)が、一連の発言を「このうえないほど過激」と報じると、イェール大学は公式サイトの成田氏のプロフ欄に「大学の見解を代表するものではない」と、わざわざ注釈を入れた。

 

「成田氏が困惑しているというのは、この騒動を踏まえてのことでしょう。じっさいTwitterには、《なんて勇気のある生命保険会社なんや!》《「集団自決をしなくても平気な保険」とか》などのリプライが寄せられています。大批判を呼んだ発言ですから、オファーした保険会社にも、“炎上マーケティング” を指摘する声があがっています」

 

 東京大学名誉教授で『バカの壁』(新潮新書)などの著者である養老孟司氏は、騒動当時、成田氏の発言について本誌にこう切り捨ててみせた。

 

「彼の発言にはいろんな背景があると思いますが、ひとつは、社会は “順送り” だから仕方がないという感覚が消えてしまっているんですね。

 

 いまの若い人は、自分たちの世代ばかりが損をしているという感覚になっているんじゃないか。ウザくて邪魔な年寄りが大勢いるせいで、若い人が割を食っていると思っている。でも実際は、世代間で順送りになっているんです。

 

 僕は、定年前にさっさと大学を辞めてしまいました。大学ってのは、若い人が下にたまっている場所なんです。『終活』をしている人も、子どもに迷惑をかけたくないという思いがあるのでしょう。これも順送りの考え方です。

 

 しかし、いまは長い目で世の中を見ることができない人が増えた。いまだけ、カネだけ、自分だけしか見えない。

 

 そりゃ、“いま” という断面で切ったら、不公平はいっぱいありますよ。しかし、長い目で見ると、結局は順送りになっているんだということが、彼にはなかなか想像がつかないのだろうけど。

 

 彼の発言については、問題にする気も起きません。放っておけばいいと思います。でも、世の中は順送りなんだという、このことだけは強調したいですね」

 

 このCM、はたして実現するのだろうか……。

( SmartFLASH )

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