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安倍元首相の一周忌、一般献花にかぶる時間で追悼の「記念講演」開催 主催者に理由を聞いた
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.07 06:00 最終更新日:2023.07.07 06:00
7月8日におこなわれる、東京都・芝の増上寺での安倍晋三元首相の一周忌。
当日には、ほかにも各地でさまざまな追悼イベントが開催されるが、同日、東京都千代田区の「星稜会館」では、「英霊の名誉を守り顕彰する会」が主催する「安倍元総理 没一周忌記念講演」が開かれる。
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いったいどんなイベントなのか。主催団体である「英霊の名誉を守り顕彰する会」(以下、「顕彰する会」)の担当者が説明する。
「記念講演の内容は、最初に『写真で振り返る安倍元首相の生涯』があります。続いて、長尾たかし前衆院議員が『安倍元総理との想い出』をお話しになり、文藝評論家の小川榮太郎氏が『安倍元総理が築き上げてきたもの』の講演をされます。最後は、政治評論家の田村重信氏による『安倍元総理の死を乗り越えて』の講演です。会場は350人ほどが入れます」
いまの日本のあり方と日本政治に一家言あり、安倍元首相とも親交が深い弁士たちの講演。だが、一般献花の参加予定者は、同イベントについてこう漏らす。
「記念講演がおこなわれる14時から16時30分は、増上寺でおこなわれる一般献花の時間の13時から16時と、ほぼ同時刻なんです。千代田区にある星稜会館は、地下鉄の永田町駅を利用します。増上寺に近い芝公園駅からすんなり乗り継ぎができても30分はかかります。しかも献花には相当数の方がお見えになるでしょうから、1時間以上は並ぶと思うんです」
ネット上でも、《一般献花の時間に被せるのはいかがなものか》という声が見られた。この“時間かぶり”についても、「顕彰する会」の担当者に聞いてみたところ、次のような回答が。
「星稜会館の予約は1月の上旬、年が明けてすぐに入れました。そのときは、安倍元総理の一周忌のことは何も決まっていなかったのです。今回、献花を済ませてから記念講演にいらっしゃる方もおられると聞いています」
たしかに、一周忌法要の報道は、6月になってから見られるようになった。ある自民党関係者は「一周忌法要の詳細は、なかなか決まらなかったようです」と内情を打ち明ける。
「国葬で、国民からさまざまな声をいただいたので、一周忌法要は主催を誰にするかなど、細かな詰めに時間がかかったようです。本来であれば、春先にでも国民向けにアナウンスできればよかったんでしょうけど……」
万事がうまくは行かないようだ。
※安倍晋三元首相の一周忌法要は、増上寺 大殿前(東京都港区芝公園4丁目7-35)で執りおこなわれる。供え物は花のみとし、7月8日13:00〜16:00で一般参列者を受けつける予定
「安倍元総理 没一周忌記念講演」は、星稜会館(東京都千代田区永田町2丁目16-2)で、7月8日14:00~16:30(受付開始13:30)におこなわれる。参加費2000円(学生無料)
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