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維新・馬場代表「第1自民党と第2自民党が競い合うべき」に批判集まる…本誌に語っていた「自民で組める政治家」の実名

社会・政治 投稿日:2023.07.24 16:11FLASH編集部

維新・馬場代表「第1自民党と第2自民党が競い合うべき」に批判集まる…本誌に語っていた「自民で組める政治家」の実名

 

 7月23日、日本維新の会馬場伸幸代表はインターネット番組『ABEMA的ニュースショー』(ABEMA)に出演。立憲民主党と連携する可能性について「未来永劫(えいごう)ない。やるか、やられるかの戦いだ」と否定した。

 

 番組では、6月の馬場代表の「立憲を叩き潰す」という発言に対し、立憲幹部が「あくまで第2自民党、自民党の補完勢力でしかない。立憲を潰すって言っているのは、結局、自民を利するだけ。あくまで自民党と組みたいという本音が出ているのではないか」と発言したことを紹介。見解を問うと、馬場代表はこう答えた。

 

 

「われわれが目指しているのはアメリカのような2大政党制だ。立憲民主党はカラスを白と言う人と黒と言う人が一緒にひとかたまりになるという主張だが、われわれは、カラスは黒と言う人だけで集まり、自民党と対決していく」

 

「第1自民党と第2自民党でいい。その第1自民党と第2自民党が改革合戦をして、国家・国民のために競い合う。それが政治をよくしていくことにつながる。立憲がいてもなにもよくならない」

 

 また、馬場代表は他党についても言及した。

 

公明党

 

「大阪では過去4回、候補者を立ててこなかった。大阪都構想はいま凍結しているので、公明党にお願いすることはいまはない。野党第1党の目標を達成するためには1議席もムダにできない。関西の6選挙区すべてに候補者を出して、公明党とも戦う」

 

■共産党

 

「日本からなくなったらいい政党で、言っていることが世の中ではありえない。空想の世界をつくることを真剣に真面目に考えている人たちだ」

 

国民民主党

 

「考え、政策は非常に似通っている。国民はバックに連合という組合の連合体の組織がついている。われわれのバックにはなんの組織も企業も団体もついていない。そこが違う」

 

 馬場代表が「第1自民党と第2自民党が改革を競い合うべき」と発言したことに、SNSでは批判の声が殺到した。

 

《維新のこと、党首が自ら「第2自民党」って呼んじゃうんだ…》

 

《自民党は二つもいらん。不要だ。二大政党制をめざすなら自民党に対抗するのが自民党ではない政党でなくてはいかんだろう。維新に存在意義なし》

 

《自民党が2つでは二大政党制は成立しない。二大政党制も理解できず、自ら第2自民党を名乗る維新》

 

《さっさと「自民党馬場派」なり「自民党2軍」と改称するがいい。自民は最低の選択肢で維新は最悪の選択肢だ》

 

《憲法改悪、大政翼賛まっしぐらな未来しか見えない》

 

 まるで野党であることを否定したような馬場代表の発言。馬場代表は、本誌6月のインタビューで、与党入りする可能性について、こう語っている。

 

「そこは慎重に考えなアカンと思います。新自由クラブ、新党さきがけ、日本新党など『第三極』と言われ、自民党と連立を組んだ政党は、最後はみんな自民党に吸収されましたから。

 

 私や松井一郎前代表ほか、維新の中心にいるメンバーは、ほとんどが元自民。自民を割って出た人間が、また自民党に飲み込まれていくなら、なんのために出たんやということになる。

 

 それに “検討使” の岸田(文雄首相)さんはアカン。われわれは、あくまで単独政権を目指すつもりです」

 

 そのうえで、自民党が分裂した際の受け皿となる可能性を語っている。

 

「ダメな議員が増えてくると、やがて “青雲の志” を持っている人間は『つき合うてられん』と考えます。そのときに政権を担える政党があれば『ほな、そっち入ってやろか』と考える。これが、大阪で維新が生まれた歴史です。

 

 この歴史が、再び国政という場で起きることも、視野に入れながらやっていくことになります。自民党に限らず、改革マインドを持った政治家が結集できるような『核』を、僕らは作ろうとしているんです」

 

 では、自民党が割れたとき、具体的に誰と組むのか。馬場代表は当時、その名を明言した。

 

「組むとしたら、筆頭は菅義偉(よしひで)前首相でしょうね。政治家は、コメンテーターとは違う。結果を出さなアカンのです。それを実行してきたのが菅さんだと思います。菅さんはよけいなことをおっしゃらないから、こんな話はしたことはありませんけどね。

 

 菅さんが総理になり、初めてお会いしたときの言葉を思い出します。開口一番『(総理に)なっちゃったんだよ!』とおっしゃった。やはり政局ではなく、政策の人なのだと感服しました」

 

 ほかに有力な “改革保守” としてあがったのが、萩生田光一政調会長の名だった。

 

「萩生田さんは安倍政権の中枢におられて、僕らの目標になる人でした。当時、雑談中に『萩生田さんやったら、これから総理になれるんちゃいます?』と聞いたことがある。あのときはあっさり否定されたけど、尊敬できる人です」

 

 馬場代表は、改革保守政党として、自民党に取り込まれず2大政党制を実現できるだろうか。

( SmartFLASH )

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