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河野デジタル相、マイナ保険証めぐり自民党からも「国民の理解を」立憲参院議員は「この問題で政権は持たない」

社会・政治 投稿日:2023.07.26 18:25FLASH編集部

河野デジタル相、マイナ保険証めぐり自民党からも「国民の理解を」立憲参院議員は「この問題で政権は持たない」

7月26日、閉会中審査に臨む河野太郎デジタル担当大臣(写真・長谷川 新)

 

 マイナンバー制度のトラブル続発を受け、7月26日に参院特別委員会の閉会中審査が開かれた。マイナカードでは、別人の情報が紐づけられ、公金が誤って入金されるなどしていることから、野党は、2024年秋に予定されている現行健康保険証の廃止時期を延期するように要求している。

 

「これに対して、河野太郎デジタル担当大臣は『カードに保険証を統一したあとも、安心して保険診療を受けていただけるという広報をきちんとやり、心配や懸念を払拭したい』と、これまでの答弁を繰り返すにとどめました。しかし野党だけでなく、自民党内にも、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長などから『廃止の時期にこだわる必要はない』という声が出ています。それでも河野大臣は、時期は変更しない方針を強調しています。

 

 

 今回の審査でも、自民党の山田太郎参院議員が『期限ありきではなく、丁寧に国民からの理解を得るべきではないか』と指摘していました」(政治担当記者)

 

 岸田文雄首相は、秋までにデータやシステムを総点検するよう指示したが、小池百合子東京都知事は「秋までというのは難しいのではないでしょうか」と、疑問を呈している。

 

 審査で質問に立った立憲民主党杉尾秀哉参院議員に聞いた。

 

「政府は『1年間の猶予がある』と言っていますが、現行の保険証を2024年の秋に廃止するのは、時間的に無理です。早く延期の決断をしないと、介護施設などでは混乱が続くばかりです。

 

 総点検が終わったところで、トラブルがゼロになることはありません。まるで『もぐら叩き』のように、こちらを叩いても、別のところから新たなトラブルが出てきます。最終的に廃止撤回の決断をするのは岸田首相ですが、私はこの問題で、政権は持たないのではないかと思っています」

 

 さらに杉尾氏は、総点検中に河野大臣が外国訪問していたことを「無責任ではないか」と追及。これに対し河野大臣は「外国を訪問した時期は、総点検において紐づけ機関が実態調査をおこない、その回答を待っている時期だった。そういうなかで、デジタル庁におけるほかの必要な仕事をするのは、当たり前のことだと思っている」と反論した。

 

 ネットニュースのコメント欄にも《担当大臣の交代。 次に紙保険証廃止の無期限延期。もちろんこれだけで懸念払拭とはならないでしょうが、多少落ち着きは見られるようになると思います》《どうして立ち止まり、あるいはリセットをして再スタート、廃止を検討する勇気がないのでしょうか?》と、あきれる声が多く見られた。

 

 8月上旬にも再度、閉会中審査が開かれる予定だという。もはや、待ったなしである。

( SmartFLASH )

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