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小池都知事、ビッグモーター「街路樹」問題を調査指示するも支持は得られず…「明治神宮外苑と葛西臨海水族園で大伐採するくせに」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.07.28 15:20 最終更新日:2023.07.28 15:48

小池都知事、ビッグモーター「街路樹」問題を調査指示するも支持は得られず…「明治神宮外苑と葛西臨海水族園で大伐採するくせに」

写真:Pasya/アフロ

 

 7月27日、中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前にある街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、東京都の小池百合子知事は、都内に18ある店舗前の状況について調査するように指示したと明かした。

 

「どういう状況にあるのか調査しながら、土壌調査までするのかを検討します」

 

 18店舗のうち、都道など大通りに面する店舗は16あるという。

 

 

 この問題をめぐっては、群馬県太田市の太田店前の土壌から除草剤の成分が検出され、県が県警に被害届を提出。北海道の札幌市にある2店舗前でも複数の街路樹が枯れ、市が北海道警に相談し土壌を分析するなど、全国で同様の現象が確認されている。

 

 お笑い芸人のビートきよしは同日、自身のTwitterにこう書きこんだ。

 

《調査するんだ?小池さんは木伐採するの好きなのかと思ってた》

 

 東京・明治神宮外苑では、神宮球場と秩父宮ラグビー場を建て替えて再配置し、高層ビル3棟を整備する再開発計画が進められている。およそ3000本の木の伐採が許可されており、名物・イチョウ並木の生育に与える影響も懸念されることから、反対運動が広がっている。

 

 だが、再開発を認可した東京都の小池知事は、「認可は法令にのっとって適切におこなった」と語るなど、当事者意識に乏しい言動を繰り返し、批判を浴びてきた。

 

 さらに、江戸川区の葛西臨海公園では、敷地内にある葛西臨海水族園の建て替えにともない、約1400本の樹木が移植・伐採される計画が持ちあがっている。

 

 公表された建て替え後のイメージ図では、施設屋上や周辺にびっしりと太陽光パネルが敷き詰められている。日本建築家協会が「30年かけて育てた樹木の保存に不安がある」と懸念を表明していたが、陳情は門前払いの状況だ。

 

 建て替えは民間資金などを活用するPFI方式で実施される。日本建築家協会メンバーが情報公開請求したものの、開示された計画案はほぼ黒塗り。小池都知事は6月23日の定例会見で、「いま進めていることで、公開できる時期と、そうでないのがある。できるだけ必要な条件にのっとっておこなっている」と述べるのみだ。

 

 このほか、千代田区の日比谷公園でも再整備計画がもちあがっており、「100年の緑」が伐採される可能性が指摘されている。

 

 小池知事がビッグモーターの街路樹問題で調査を指示したことに、SNSではツッコミの声が多くあがっている。

 

《TVで都内のビックモーター店舗前の植栽に除草剤撒いて枯らしてる件で小池百合子が出てきてコメントしてたけど神宮外苑と葛西臨海公園の樹木大量伐採GOしてる側の人がどの面下げて出てきたんだか》

 

《東京都知事の小池百合子は、自分が直接関わる神宮外苑や日比谷公園、葛西臨海公園などの樹木大量伐採への批判には耳を貸さず、何故かビッグモーターの街路樹伐採問題は即調査》

 

《神宮外苑の樹木を伐採しようとしている小池百合子氏がビッグモーターの街路樹枯死疑惑を調査するよう指示するのは流石におまいう案件すぎてウケるんだが》

 

 街路樹問題ではいち早く調査を指示したものの、支持は得られそうにない小池都知事。まずは足元を見直してほしいものだが……。

( SmartFLASH )

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