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「びわ湖花火大会」有料席に幕設置で「見えない!」地元自治会とトラブル 高騰する「煙火費用」も一因か

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.04 16:00 最終更新日:2023.08.04 16:00

「びわ湖花火大会」有料席に幕設置で「見えない!」地元自治会とトラブル 高騰する「煙火費用」も一因か

(写真・AFLO)

 

 コロナ禍で中止していた「びわ湖大花火大会」が、8月8日に4年ぶりに開催される。

 

「例年、1万発の花火が打ち上げられ、湖面には極彩色の模様が広がり、とてもきれいです。湖畔には35万人の観客が集まるそうです」と、花火ファンも心待ちにしている日本有数の大花火大会だが、地元住民からは「誰のための花火大会なんだ」「中止しろ」など、不穏な声が上がっているという。

 

 

「ことの発端は県、大津市、観光振興団体などで構成された『びわ湖大花火大会実行委員会』が、有料観覧席(4500~6万円)を前回から約1万席増やして5万席用意し、このエリアに沿って高さ4m、長さ2kmの『しゃへい幕』を張る計画にあります。

 

 理由は『例年以上に観客が集まることが予想され、道路上で立ち止まって花火を観覧されると危険なため』ということです。ソウルで202210月、ハロウィーンで集まった若者が群衆雪崩になり死亡する事故があったので『仕方ないよね』と理解する声もありますが、有料席近くの住民は花火を見ることができないため、自治会などから花火大会そのものを『中止しろ』と反発が広がっているのです」(週刊誌記者)

 

 実行委員の担当者に話を聞いた。

 

「この幕は、数十年前から毎回、設けられています。以前は有料観覧席が広くなかったので、いまほどの規模ではなかったのですが、今年は2019年とほぼ同じ長さと高さです。

 

 地元自治会のみなさまとは、事前説明会の機会もいただきましたが、花火大会中止要望の『決議文』をいただいております。内容は、フェンス問題のほかに、交通渋滞による安全確保の心配、ゴミによる住環境の悪化です。交通渋滞に関しては1000人の警備員を動員して、ゴミは花火が終わったあと夜の11時から翌朝までにほとんどを回収するようにします」

 

 両者の話し合いは平行線のままだったようだが、昨今、花火の煙火費用は、円安や材料費の高騰で天井知らず。びわこ花火大会も「費用は3億円」(前出の担当者)だという。有料席が年々、多くなるのも、こういった事情が関連しているのかもしれない。

 

 ネットニュースのコメント欄には《湖岸に沿って延々と、目隠し用の足場が高く組まれていて失望しました。地元民は花火を見る事が出来ないのに、渋滞とゴミは被らなきゃいけない… 反対意見が出て当然です》《目張りはさすがに失礼。目張りを設置する費用があるなら、他で使ってほしい》《地元の人には迷惑掛かるわけだから、例えば周辺地域に住んでる人は、事前申し込みでかつ当日入場の際に住所入りの身分証の提示で無料招待席を用意するとかしても良いのかなと思うけど》など、地元に共感する意見や、新たな提案が書き込まれていた。

 

 同じような問題は、全国の花火大会が抱えているという。

( SmartFLASH )

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