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岸田首相「食べて応援」繰り返すも集まる批判…消費支出5カ月連続減で「こんな豪華なご飯食べられない」「余裕ないわ!」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.09.05 21:42 最終更新日:2023.09.05 21:45
9月5日、総務省が発表した7月の家計調査は、1世帯(2人以上)あたりの消費支出が28万1736円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比で5.0%減少した。
マイナスは5カ月連続で、6月の4.2%減よりマイナス幅が拡大。支出の3割を占める「食料」は、魚介類や肉類などを中心に2.8%減少。物価高を背景に節約志向が強まっている。
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消費支出のマイナスが5カ月連続となったことに、SNSでは岸田首相の経済政策を批判する声が多くあがっている。
《不況です。岸田不況が悪化してますw》
《岸田政権の経済政策の失敗だな》
《消費が冷え込んでいる。コストプッシュ型インフレ(編集部注・生産コストの上昇によるインフレ)や可処分所得の減少、実質賃金の低下などが要因にあるだろうし、岸田政権の「増税色」という増税への雰囲気も要因にはあるだろう》
消費支出のマイナスが続くなか、岸田首相は、さまざまな試食で内需拡大をアピールしてきた。とくに8月は、中国の水産物全面禁輸を受け、積極的なPRを繰り返している。以下、過去3カ月の試食アピールをまとめてみよう。
・6月7日、首相官邸で千葉県富里市長らと面会し、特産の富里スイカを試食。「甘い。普通のスイカをイメージしているとびっくりする」と笑顔
・6月14日、首相官邸で福島市長らと面会し、贈呈された福島市産サクランボの高級品種「佐藤錦」を試食。「酸味と甘味のバランスがよい。梅雨空のなか、爽やかな味をいただいた」と笑顔
・7月20日、首相官邸で千葉県八街市長らと面会し、特産品の落花生などを贈られた。落花生を試食し、「ビールのつまみにいい。ついつい手が伸びてしまう」と笑顔
・7月24日、首相官邸で、福島県桑折町長と面会し、特産品の桃を受け取った。県を代表する品種「あかつき」を試食し、「豊かさを感じる。世界に福島県の素晴らしさをアピールしてほしい」と笑顔
・8月28日、首相官邸で、JA岡山の会長らと面会し、同県産のマスカットを贈呈された。岸田首相は5粒試食し「上品な味だ。皮がぱりっとしていて歯ごたえがいい」と笑顔
・8月30日、首相官邸での昼食会で、福島県沖でとれたヒラメやスズキ、タコの刺し身を食べて笑顔。同席した西村康稔経済産業相によると、首相は刺し身について「歯ごたえがある。甘みもある」と話したという
・8月31日朝、東京・豊洲市場を視察し、福島県産のタコを試食。水産物の安全性やおいしさをアピールしつつ、「うん。味がある」と笑顔
岸田首相は、8月30日、昼食会後にビデオメッセージを公表し、「駅弁やネット通販などで、今が旬の食材をお楽しみいただけます。みなさんも、三陸常磐ものをはじめとした、安全で美味しい日本の海の幸を、ぜひ(食べて)応援してください」と語った。
4日には、水産事業者向けの追加支援策を受け、「国民のみなさまにも理解と支援をお願いしたい」と述べ、国内消費拡大を呼びかけた。繰り返される「食べて」アピールだが、SNSでは、
《いいですね。庶民はこんな豪華なお昼ご飯など食べられません》
《そんな余裕無いわ》
《何で岸田は「試食」場面ばかりなの?アホくさ》
《岸田総理が上等な魚介類他を試食パフォーマンスしても響いてはこない 魚介類肉類野菜、スーパーに出ていて手頃な値段の物を買っています》
と、あきらめともやっかみとも取れる批判が数多く寄せられている。岸田首相が繰り返す「試食」作戦は、庶民にはあまり響きそうにない。
( SmartFLASH )