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岸田首相「支持率に一喜一憂せず」発言にあきれる国民「聞く耳持ってるなら一喜一憂するのが自然」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.09.20 17:16 最終更新日:2023.09.20 17:18

岸田首相「支持率に一喜一憂せず」発言にあきれる国民「聞く耳持ってるなら一喜一憂するのが自然」

13日、自民党本部に姿を見せた岸田首相はしかめっ面(写真・長谷川 新)

 

 9月13日の内閣改造・自民党役員人事を受け、各マスコミがおこなった世論調査の結果は、「内閣改造での支持率アップは5ポイントが相場」(政治ジャーナリスト・宮崎信行氏)といわれるなかで、岸田首相にとって散々な内容だった。

 

「政権浮揚を期待して内閣改造をおこなったようですが、内閣支持率は共同通信が39.8%でプラス6.2ポイント、朝日新聞が37%でプラス4ポイントになったものの、ほかはほぼ横ばいが多く、産経にいたっては38.9%でマイナス2.6ポイント。ここまで数字に直結しない改造も珍しいですね」(政治担当記者)

 

 

 支持率が上がらなかった理由は、複合的のようだ。

 

「サプライズに欠けていました。もっとも注目されたのが、2014年に政治資金規正法違反容疑で家宅捜索されたとき、ドリルで破壊されたパソコンのハードディスクが見つかった、小渕優子氏の選挙対策委員長起用ですから。

 

 発足後まもなく、加藤鮎子こども政策担当相が代表を務める資金管理団体から、地元山形県鶴岡市の事務所家賃として、建物を所有する母親に月額15万円を振り込んでいたことを日刊ゲンダイが報じました。また朝日新聞は、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との接点を認めた議員4人が入閣し、そのうちのひとりは、教団への解散命令請求なども所管する文部科学相の盛山正仁氏だと報じ、批判や疑問の声があがっています。こうしたことなども、支持率アップにつながらない原因だったのではないでしょうか」(自民党関係者)

 

 がっくりと肩を落としている岸田首相の姿が目に浮かぶようだが、9月19日、岸田首相は国連総会出席に向けた会見で記者から「支持率が上がっていないが」と問われると、語気を強めて「基本的には一喜一憂するのではなく、先送りできない課題について取り組み結果を出すことによって、国民の期待に応えていく。こうした姿勢を大事にしていくことが重要であると認識をしている」と答えた。

 

 これまで「国民の声に耳を傾ける」と明言してきた岸田首相。野党議員からは「国民の声が支持率の結果なのでは」と、あきれる声が聞かれた。

 

 ニュースサイトの書き込みにも《結果が全然出ていないんです。もはや国民は期待していないってわからないんですかね?それが支持率に表れているんじゃないですか》《聞く耳持ってるんだから、一喜一憂する方が自然だと思うで。単なる居直りにしか聞こえません》《総理になったら人事をやりたいと言っていた組閣がコレかあ?》といった批判が多く、ついには《結果ださなくていいから、何もしないでくれ。そうしたら支持率上がるかも》という辛辣なアドバイスもあった。

 

 しかし不思議なことに、低支持率でも政権は安定している。前出・宮崎氏は「このままだと2024年9月の自民党総裁選は、無投票で岸田首相が再選される可能性もありますね」と言う。岸田首相には「一喜」しか届かないのか……。

( SmartFLASH )

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