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案外功績の多いトランプ大統領「低評価」は米マスゴミMSMのせい?
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.09.13 06:00 最終更新日:2017.09.13 06:00
またこの日がやってきた。アメリカは2001年の同時多発テロから、16回目の9月11日を迎えた。
トランプ大統領は、自身のツイッターに「アメリカ国民が逆境に立たたされたとき、我々は国をあげて一致団結する。困難に直面すればするほど、私たちは今まで以上に寄り添い、より強くなる」と声明を出している。ツイッターページの背景写真はホワイトハウスの主要メンバーが黙祷する姿に差し替えられた。
トランプ大統領は、就任後、初めて9-11を迎えたわけだが、これまでずっと支持率の低下と強い批判にさらされてきた。
ハーバード大学が2017年5月に発表した「ドナルド・トランプ最初の100日間」によれば、アメリカのテレビ、新聞など7つの主要メディアがトランプ大統領に関して報じたニュースのうち、約80%が否定的だったという。これは、60%以上が肯定的だったオバマ政権時とは真逆である。
報告書をまとめたハーバード大のトーマス・パターソン教授は、「トランプ大統領に対するネガティブニュースが一方的に溢れることによって、彼を支持する有権者にとって重要な、トランプ大統領の主張・政策が破壊されてしまう」と解説している。
はたして、トランプ大統領はそこまでひどい大統領なのだろうか。
英紙『テレグラフ』は、「トランプ大統領の就任100日を振り返る」という記事で、トランプの功績として、
・TPPからの撤退
・アメリカへの不法入国が36%も低下したこと
・化学兵器を使用したシリアのアサド政権へのミサイル攻撃
などを評価している。
ミサイル攻撃に関しては、前述の調査報告書でも、メディアの80%が肯定的に報じているというが、基本的にはネガテイブニュースばかりなので、トランプ大統領への評価が埋もれてしまっているのが実態だ。
たとえば、トランプ大統領は、8月にテキサス州を襲った大型ハリケーン「ハービー」による復興支援のため、個人的に100万ドル(約1億1000万円)寄付している。
また、子供たちを標的とした人身売買を徹底的に取り締まると発表しており、この声明に前後して、アメリカ各地でFBIによる大規模な捜査が行われている。
右派メディアのなかには「1500人も小児性愛者が逮捕されたのに、主要メディアはまったく触れない」と批判するサイトもある。現段階で累計の数字は発表されていないが、オバマ政権だった2014年に年間400人しか逮捕されていなかったことを考えれば、トランプ大統領の功績なのは間違いない。
日本では、偏向報道する大メディアをネット上で「マスゴミ」として批判するが、アメリカでは「メインストリームメディア」の省略語「MSM」が似たような意味で使われている。
過激な言動ばかり取り上げられ、評価の低いトランプ大統領。アメリカメディアが偏向報道を改善していけば、日本でも評価が変わっていくのかもしれない。