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中古車価格ついに「総額表示」で統一化…諸費用・オプション後乗せ禁止で「ボラれなくなる」歓喜の声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.01 16:30 最終更新日:2023.10.01 16:30

中古車価格ついに「総額表示」で統一化…諸費用・オプション後乗せ禁止で「ボラれなくなる」歓喜の声

写真・AC

 

 ビッグモーターの保険金不正請求などで揺れる中古車業界で、この10月1日から大きな “改革” が始まった。販売価格の表示が、車両価格に諸費用を加えた「支払い総額」になるのだ。

 

「これまで、広告などに掲載されていた中古車価格は、ほとんどが車両本体のみの価格でした。ほかに保険料税金、自賠責保険料、登録諸費用などが必要ですが、表示義務がなかったことから、契約の段階になって『こんなにかかるの?』となることが頻繁にありました」と中古車販売店スタッフが明かす。

 

 

 昨年、中古車を購入した男性(20代)も、

 

「オイルなど消耗品の交換やETCのセットアップ料金などが別途で請求されてしまい、予算をオーバーしました。別の店では『そういった整備全般は車両本体価格に含まれております』と言われ、曖昧さに困惑しました。しかも、中古車はクーリングオフの対象ではなく、契約を取り消すことができないそうです」

 

 と話す。この点について、冒頭の中古車販売店スタッフも「今後は、納車準備費用、車内クリーニング、ワックスがけ、オイル交換、バッテリー交換などの納車前整備は、諸費用ではなく車両価格に含まれるので、価格の不透明さは解消すると思います」と言う。

 

 では、具体的な「支払い総額」には何が含まれるのだろうか。自動車公正取引協議会は、支払総額について「車両価格」と「諸費用」の合算だとしている。

 

■車両価格

 

・店頭で車両を引き渡す場合の「消費税を含めた現金価格」で、展示時点で装着済みの装備(ナビ、オーディオ、カスタムパーツ等)を含む
・「定期点検整備」及び「保証」を付帯して販売する場合はそれも含める

 

■諸費用

 

・保険料、税金、登録等にともなう代行費用

 

「これまで、安価な車両価格を表示してユーザーを集客し、商談時に『保証』『整備』『オプション』の購入を強制するようなことが多く、中古車業界ではたびたび問題視されてきました。

 

 しかし、今回のルール改正で、違反した場合は社名公表、違約金などの罰則が課せられますから、安心して購入できるようになるはずです。実際に購入する場合は、保証内容と期間、法定整備の有無などに注意するのがいいでしょう」(経済担当記者)

 

 今回のルール改定について、ニュースサイトのコメントやSNSには、

 

《買う側も不満を持っていたのに、やっと今頃になって、という思いですが、それでも前進したことは良いことですね》

 

《納得の改正です。もっと言えばASKや応談というのもタチが悪いのでやめてほしいです》

 

《やっとか…知ってる人は騙されないけど〜ボッタクリなの?っていうくらい高い手数料取るところあるからね〜》

 

 と言ったユーザーの声や、販売店からは

 

《中古車情報で検索すると、すごく安いところってあります。そういうお店は諸費用が高いのが定説。お客様はその情報がベースにあるので、商談するのが難しかったです。これが義務化になって、お店もお客様も安心です》

 

 などの賛意が寄せられていた。ビッグモーター問題で「中古車販売の闇」が明らかになったが、こうした改革なら大歓迎だ。

( SmartFLASH )

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