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「頂き女子りりちゃん」が4000万円貢いだホスト、逮捕も「処分保留」濃厚…盗品あっせんホストが「釈放」の前例も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.24 21:00 最終更新日:2023.10.24 21:02
マッチングアプリで知り合った男性に恋愛感情を抱かせて、金銭をだまし取ったとして、9月20日に愛知県警に逮捕された「頂き女子りりちゃん」を名乗る渡辺真衣被告。
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10月22日に、渡辺被告は別の男性から約5200万円をだまし取った容疑で、再逮捕された。ほかにも、だまし取る手口をマニュアル化して販売した詐欺幇助罪でも逮捕されており、3回めの逮捕となる。
彼女による被害総額は、2億円前後といわれている。
「そして10月24日、愛知県警は、渡辺被告が頻繁に来店していたホストクラブの店長・橋本一喜容疑者と、そこで『狼谷歩(かみや・あゆむ)』という名でホストとして働いている田中裕志容疑者を逮捕しました。
ホスト界最大手のグループ『エルズコレクション』の系列店『LATTE』で働いている2人は、渡辺被告の支払う代金が、詐欺などでだまし取ったものだと知りながら、約4000万円を受け取った組織犯罪処罰法違反の容疑がもたれています。
渡辺被告が逮捕された当時、彼女名義の銀行口座には、ほとんど残高がない状態でした。警察はその後の捜査で、田中容疑者らの働く店に渡辺被告が詐取した金銭が“預け金”として残っていたことを把握。
押収した渡辺被告の携帯電話からも、田中容疑者と詐取した金銭を使うことを前提としたやり取りなどがあり、逮捕に踏み切ったそうです」(社会部記者)
渡辺被告が、田中容疑者を“推しホスト”として指名し、貢いでいたのは歌舞伎町では知られた話だったという。
「りりちゃん(渡辺被告)は、逮捕される2カ月くらい前から、任意で警察の事情聴取を受けていました。さすがの彼女もヤバいと思ったのでしょう。周囲に『頂き女子』の引退と、ホストクラブ通いからの“卒業”を宣言していたんです。
それなのに歩(田中容疑者)が、『店の顧問弁護士に相談したら逮捕されることはない』といった言葉で説得して、引退を撤回させ、りりちゃんをなんとか店に呼ぼうとしていました」(渡辺被告の友人女性)
ホストクラブに貢ぐカネほしさに風俗業を始めたり、売春目的で歌舞伎町周辺で“立ちんぼ”に走ったりする女性が急増していることが社会問題化するなか、警察も、資金の出どころに違法性が認められた場合は、刑事事件としてホストクラブ店の関係者を厳しく追及する方針のようだ。
しかし「実際にホストが罰せられるかというと、疑問が残る」と、前出の社会部記者は話す。
「ホストクラブにのめりこんだ女性客が起こした事件で、指名されているホスト男性が逮捕されたことは以前にもありました。
女性客は19歳の女子大生で、いわゆる“パパ活”と称して、会社経営者の男性などと食事に行き、彼らが身に着けていた高級時計などを窃盗したことで、逮捕されたんです」
事件が起きたのは、2021年9月のこと。男性10人から、総額3500万円あまりの窃盗被害が報告されていた。
「女性客の逮捕に先立って、ホストの男性も盗品等有償処分あっせん容疑で逮捕されていました。このホストは当時、大手ホストクラブの支配人で、歌舞伎町でも知られた存在でした。
女子大生が盗んだ腕時計を質屋などで換金した際に、ホストの名義だったため逮捕されたのですが、当時、このホストは『(女子大生が)未成年だったため名義を貸しただけで、盗品とは知らなかった』と、警察の事情聴取に話していました。
じつは、このホストは最終的には処分保留で釈放されたんです。もちろん、盗品売却で得た金銭をもとに、女子大生はホストクラブの代金を支払っていたわけで、今回の渡辺被告と同じ構図です。
今回の田中容疑者の逮捕容疑についても、それだけで起訴できるかというと難しく、処分保留が濃厚ではないかといわれています」(前出・社会部記者)
カネに色はないというが、この場合は明白に“黒”のように思えるが……。
( SmartFLASH )