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池袋暴走事故で「1億4600万円」賠償命令…改めて問われる「運転免許の年齢制限」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.28 15:00 最終更新日:2023.10.28 15:00

池袋暴走事故で「1億4600万円」賠償命令…改めて問われる「運転免許の年齢制限」

 

「ブレーキと間違えてアクセルを踏み異常な走行をした。一方的で重大な過失による凄惨な事故で、亡くなった2人の恐怖や無念さは察するに余りある」

 

 10月27日、2019年4月に東京・池袋で起きた交通事故で松永真菜さん(31・当時)と娘の莉子ちゃん(3・当時)が亡くなり、夫の松永拓也さん(37)や遺族が乗用車を運転していた旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(92・禁錮5年が確定)らに対して起こした慰謝料請求訴訟の判決が東京地裁であった。

 

 裁判長は冒頭の言葉を述べ、飯塚受刑者と保険会社に計約1億4600万円の賠償を命じた。判決では飯塚受刑者が刑事裁判で謝罪せず、不合理な弁解に終始したことも『遺族の心情を逆なでする行為』と断じた。

 

 

 急速に高齢化が進む日本。この事故をきっかけに免許を返納する高齢者が増えたというが、高齢者ドライバーによる交通事故は今も連日のように報道されている。

 

 警察庁の「運転免許統計(2022年版)」によると、2022年末の国内の運転免許保有者8184万人。そのうち65歳以上ドライバーは約1946万人で全体の約2割を占める。75歳から79歳が約385万人、80歳から84歳が約204万人、85歳以上が約78万人となっている。

 

「『ニッセイ基礎研究所』のデータによると、運転免許保有者の割合を男性にかぎってみると見ると、『65歳から74歳』で約9割、『70歳から74歳』で約7割、『80歳から84歳』で約6割、『85歳以上』で約3割の男性が保有しています。

 

 また2022年の交通死亡事故件数全体で高齢者が占める割合は65歳以上が32.6%になり、75歳以上に限ると16.7%で増加傾向です」(週刊誌記者)

 

 高齢ドライバーが増えている実態が明らかである。今回の判決ニュースを報じたサイトのコメント欄にも、

 

《3年間有効となっているが、75歳も過ぎて、3年間同じ状態でいるわけがない。1年どころか、半年で状態が悪化する。 ので、 75歳以上は、有効期間1年間》

 

《免許更新時は大丈夫だったのに、それから数ヶ月ですっかりボケてしまうことも。私の父もそうでした。いま持病がないとかって関係ないです》

 

《AT限定免許は70歳以上になったら返納とかしないと高齢者による運転ミスはなくならんでしょ。運転できるのは認可された自動ブレーキ装置、MT車どちらかだけにしないと》

 

 など高齢ドライバーに対するさまざまな意見が書き込まれていた。待ったなしの問題である。

( SmartFLASH )

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