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「生き残ることしか頭にない」減税めぐる「1年限り」首相方針に“混乱”生まれ…国民からは不満

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.30 17:15 最終更新日:2023.10.30 17:29

「生き残ることしか頭にない」減税めぐる「1年限り」首相方針に“混乱”生まれ…国民からは不満

 

 10月26日、岸田文雄首相は「1人当たり計4万円の定額減税」の経済対策を表明。たが、その2日前の24日、テレビ東京の『WBS(ワールドビジネスサテライト)』(テレビ東京系)に出演して「減税は2024年の1年が基本」との考えを示していた。


「首相は20日に自民党の宮沢洋一税制調査会長と会談しています。そこで『所得税減税は1年のみ』という擦り合わせをして、番組内での発言になりました。官邸と党は歩調を合わせていたはずです」(政治担当記者)

 


 しかしこのところ、首相の方針に“異を唱える”発言が与党内で目立っている。萩生田光一政調会長は『WBS』から5日後の29日、『日曜討論』(NHK総合)に出演。減税措置の実施期間を巡り論戦になると「来年4月以降の(企業の)賃上げにつないでいこうということで、1年限りと今の段階で決定しているわけではない」と述べた。


 さらに公明党の山口那津男代表も28日に福岡市内で街頭演説を行い、「物価高が続けば、1回こっきりで終わりにはならない」と、再度の減税や給付もあり得るとの認識を示した。


 自民党職員はこう推察する。


「萩生田氏は政調会長という立場ですから政策への意見を述べても問題はないですし、山口代表も公明党としての要望を発言したまででしょう。


 しかし首相があれほどはっきり言ったのですから、『1年だけ』の方針は変わらないと思います。もし変わったら、首相は後ろから弓を引かれていたということでしょう」


 ベテラン政治記者は、この現状をこう解説する。


「萩生田さんも山口さんも、選挙を意識した発言でしょう。ただ、党幹部からこれほど真逆の意見が出るのは、もはや岸田政権に遠心力が働いているからです。


 これを見た国民は、与党内がゴタゴタ混乱しているという印象を持つでしょう」


 ネット上でも、この混乱に不満の声が多くあがっている。


《つまり言ってる奴らがみな違うこと言てって、全く整合が取れていないということ。まさに自公政権が瓦解してることを如実に表す事柄かと》


《自民党・公明党の連中には選挙で生き残ることしか頭にないのでしょう》


《減税を1年以上するかも増税にするかも決まっていない。だから国民に分かるように今後の道筋を説明して下さい》

 

《本当は出したくない財務省と増税メガネを払拭したい岸田首相の妥協の産物が一回限りの所得税減税》


 ときの首相の発言は重いはずだが……。

( SmartFLASH )

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