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ロシア侵攻を「猫のケンカ」扱い…ウクライナ大使館の激昂受け『通販生活』が謝罪「つたない表現で誤解」に「言い訳じみた内容」あふれる非難
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.31 16:23 最終更新日:2023.10.31 16:27
10月30日、雑誌『通販生活』を発行するカタログハウスは、ロシアによるウクライナ侵攻を猫のケンカにたとえた2023年冬号の表紙について、表現が不適切だったとして在日ウクライナ大使館に謝罪したと発表した。同号の店頭販売は取りやめる予定という。
10日、『通販生活』のX(旧Twitter)公式アカウントで告知された2023年冬号の表紙には、銃を構える兵士を映したモニターを猫が眺める構図の写真を掲載。その下には以下の文言が並んでいた。
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《プーチンの侵略に断じて屈しないウクライナの人びと。がんばれ、がんばれ、がんばれ。守れ、守れ、守れ。殺せ、殺せ、殺せ。殺されろ、殺されろ、殺されろ。
人間のケンカは「守れ」が「殺し合い」になってしまうのか。ボクたちのケンカはせいぜい怪我くらいで停戦するけど。見習ってください。停戦してください》
この表紙画像は拡散され、SNSで違和感を訴える声が続出する事態に。在日ウクライナ大使館は、27日、Xの公式アカウントで、こう抗議していた。
《在日ウクライナ大使館はこのような呼びかけ及び例えを、日本国民及び日本政府の立場に矛盾するものとして強く非難します。ロシアは侵略国家であり、ウクライナから直ちに撤退すべきです。主権国家に対する侵略戦争はケンカではありません。侵略者を宥めることは終戦に導きません。》
30日夜、カタログハウスは同社のホームページで見解を公表。以下のように謝罪した。
《『殺せ』『殺されろ』の主語は決して『ウクライナの人びと』ではなく、戦争の本質を表現したつもりです。どちらの側に理があるにせよ、『殺せ』は『殺されろ』の同義語になってしまうから、勃発した戦争は一日も早く終結させなくてはいけない。そんな思いを託して、このように表現しました。つたない表現で誤解を招いてしまったことをお詫びします。》
SNSでは、カタログハウスの謝罪文にも批判的な声が多くあがっている。
《つたないとか誤解とか言い訳がましい》
《謝罪文とか言ってるようだが、単なる言い訳じゃん 「戦争」を“ケンカ”扱いする時点でお花畑過ぎるゎ》
《あの醜悪な表紙を「つたない表現」とはね。炎上したから、とりあえず謝ってます感がすごいわ》
カタログハウスは《ウクライナ、そしてパレスチナ・ガザ地区において一日も早い平和が訪れることを願い、これからも非戦の特集に取り組んでまいります》としている。
( SmartFLASH )