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加藤鮎子こども相、蓮舫氏の「千本ノック」質疑にタジタジ「ポンコツぶり目だった」「新人いじめ」渦巻く賛否

社会・政治 投稿日:2023.11.01 19:20FLASH編集部

加藤鮎子こども相、蓮舫氏の「千本ノック」質疑にタジタジ「ポンコツぶり目だった」「新人いじめ」渦巻く賛否

10月31日、参院予算委員会で答弁する加藤鮎子こども政策担当相(写真・時事通信)

 

 10月31日の参院予算委員会で、立憲民主党蓮舫参院議員が、加藤鮎子こども政策担当相と対峙する場面があった。

 

 トップで質疑に立った蓮舫氏は、岸田文雄首相に「所得税減税」などを問うた後、「さらなる負担増が見込めるのが少子化対策です」と述べ、加藤氏を指名したうえで、「これ、年いくらいるんですか?」と質問した。

 

 加藤氏から「3.5兆円を見込んでいる」との答弁を聞いた蓮舫氏は、「安定財源として歳出改革を徹底。社会保障費の歳出改革ってなんですか?」と矢継ぎ早に問う。

 

 

 加藤氏は「社会保障の歳出改革につきましては、各省庁が連携して、今後、具体的に進めていくものと承知しています」と答弁し、ざわつく委員会室。

 

 岸田首相に答弁させようとする予算委員長を制し、蓮舫氏は続けて「加藤大臣ね、昨年(2022年)の社会保障費の自然増をいくら抑えましたか?」と問うたが、加藤氏は「社会保障費の自然増につきましては、所管が厚労省。厚労省のほうにご確認いただきたい」と、逃げるような答弁をした。

 

 すると蓮舫氏は加藤氏を「あなた」呼ばわりしたうえで、「メディアに対しても、安定財源を社会保障での歳出改革でやると何度も言っている。じゃあ、去年の社会保障の自然増をいくら抑えたのか。それくらい(額を)おさえているんでしょ。いくらですか」とたたみかける。

 

 加藤氏は「おおむね1500億円と承知している」とやっと答弁すると、蓮舫氏は、「1500億円、自然増を抑えたんですね。中身は何ですか?」とさらに質問を重ねた。

 

 加藤氏は「繰り返しになりますが、詳細は所管(の厚労省)にご確認いただければ」と答弁したが、蓮舫氏は「あなたが少子化担当大臣として、社会保障費から歳出削減をして、安定財源をつくると言っている。去年の1500億円の中身は何だったんですか、と聞いているんです」とあきれたように指摘。

 

 答弁できない加藤氏に代わって、武見敬三厚労相が答弁に立った。蓮舫氏は武見氏の答弁を受けて「薬価を下げて雇用調整助成金を引き下げて、そして75歳以上のご高齢者の医療費窓口負担を倍にして、ようやく1500億円を絞った。相当な痛みですよ。加藤大臣はそのことも知らないで、社会保障費の歳出改革で3.5兆円を生むって。本当にできるんですか?」と加藤氏に問うた。

 

 加藤氏は、歳出改革には答えず「支援金制度は、企業を含めた社会の参加者全体が連帯して、公平な立場で広く負担していく、新たな枠組みであります。また、社会保険の賦課(方式による)徴収ルートを活用することとしており、関係省庁と連携しつつ、具体的な制度設計を速やかに進めてまいります」と答弁。

 

 蓮舫氏は「いや、大臣も不安なら歳出改革の中身も不安ですよ。少子化対策の財源はないんじゃないのですか」と指摘し、2人のやり取りは終了した。

 

 蓮舫氏は同日、予算委員会が終わると、自身のX(旧Twitter)こう書き込んだ。

 

《社会保障費の歳出改革で年3.5兆円の少子化対策財源を安定確保、と加藤大臣。昨年の社会保障費の自然増が「1500億円」抑制されたこと、その中身が「薬価引き下げ」「75歳以上の医療費窓口負担倍」「雇用調整助成金下げ」であることも知らない大臣に財源を任せられるのだろうか。》

 

 2人のやり取りは、SNSで《百戦錬磨の蓮舫さんに千本ノックのように責められまくっている》と注目され、賛否が渦巻いた。

 

 多く上がったのは、蓮舫氏の質疑を称賛する声だ。

 

《あれ観て、少子化対策ができるなんて国民は思わない。確かにひどい。算数のできないクラスを算数ができない教師に担当させるような空虚。お粗末なのは加藤鮎子議員だけではないが 蓮舫議員の質疑は面白かった》

 

《午前で加藤鮎子こども担当相のポンコツぶりだけ目立った。蓮舫議員の財源は?の質問にしどろもどろ、しまいには挙手忘れてマイクに向かって議長に指摘されて。世襲でお勉強は優秀でも、臨機応変、そもそも自分の職務範囲を勉強できてないのではないか?ありゃ駄目だって印象のみ残る》

 

《なんだかんだ蓮舫議員は必要。他の野党議員もこのくらい厳しく追及して欲しいわ。国民の怒りは頂点に達してるのに。こんな人でも大臣が務まるなんて世も末だわ》

 

 一方、蓮舫氏による「千本ノック」状態に、否定的な声も多く上がった。

 

《蓮舫議員の加藤鮎子新大臣への質疑。質問の言葉使い口調が強く圧力が強すぎ、大臣の回答もしどろもどろで、もはや内容が入ってこない》

 

《加藤鮎子内閣府特命担当相手に参院予算委員会で“新人いじめ”をして居るらしい立憲の蓮舫議員、まっそんな事しか出番がない人とは言え…その様な光景が逆に「立憲」のイメージダウンになって居る事に早く気が付くべきだ》

 

《蓮舫さんがいつもの調子で加藤鮎子大臣に質問する姿は意地の悪いおばちゃんが自分より若い女性をいじめてるようにしか見えない(笑) 立民大損。自民は喜んでますよね》

 

 10月26日、岸田首相は、児童手当の支給回数を年3回から年6回に増やす制度改正をすると表明。拡充された児童手当の初回支給は、2024年12月となる予定だ。

 

 だが、財源となる3.5兆円に関する議論はいっこうに具体化しない。蓮舫氏ならずとも「不安」に思うのは当然なのだが……。

( SmartFLASH )

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