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戦火のイスラエル、侵入したハマスは弟一家を拉致していった!2人の甥っ子も奪われたまま【画像入手】
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.11.05 06:00 最終更新日:2023.11.05 20:27
「弟のヤルデンは、妻・シリと、4歳のアリエル、9カ月のクフィルとともに拉致されました」
そう語るのは、イスラエル在住のオフリ・ビバス・レヴィさん。生活共同体であるキブツに住む弟家族は、イスラエルを侵攻してきたテロ組織ハマスに一家そろって拉致されてしまったというのだ。ビバスさんが、当時の様子を明かした。
「ハマスが侵攻してきた10月7日、初めに弟から私に連絡があったのは、朝6時半ごろでした。ミサイル攻撃がおこなわれているため、『全員でシェルターに避難する』というのです。弟は『また始まったよ』などと言っていました。ガザ地区近辺に住んでいるので、ミサイル攻撃には慣れてしまっているのです」(ビバスさん・以下同)
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しかし、この日は様子が違った。ほどなくして、これは単なる脅しではなく、ハマスの本格的な侵攻だと判明したのだ。
「私も弟も、今回は今までの攻撃とはまったく別物だと感じました。『キブツにテロリストが侵入してきた』『とても怖い、恐怖で死にそう。本当に最期かもしれない』などとメッセージが送られてきたんです。
『外ですさまじい銃声がする。僕は拳銃を持っているけど、奴らは自動小銃をもっている。家の外からアラビア語の怒鳴り声が聞こえてくる』とも書かれていました。弟は、テロリストに対して、抵抗しても無駄だと悟っていたのだと思います。
そして、朝の9時半、私や両親に向けて『愛してる』というメッセージを送ってきました。9時43分、『侵入された』とメッセージが来て、それ以来、音信不通です」
弟たちと直接連絡する手段を失ったビバスさんは、失意のなかでネットで情報を漁るうち、たまたま一家の様子を発見した。
「弟たちが拉致された2時間後、一家がガザに連れて行かれる写真を発見、さらに1時間後に動画を発見し、事態を把握しました。しかし、その動画に弟の姿はありませんでした。
3日後の火曜の朝になって、初めて弟がテロリストたちに誘導されて歩いている様子を写した写真がSNSに投稿されたんです。弟は非常に怯えているように見えました。しかも、弟は頭から出血していたんです。近くにいたテロリストはハンマーを持っているようにも見えました……。
それ以降の消息はつかめていません。今も、弟がどこにいるのかわからないのです。動画を見たことで、最初はわずかな希望が生まれましたが、それから長い時間が経ち、不安は強まるばかりです。
弟一家は幸せな家族でした。甥っ子はまだ9カ月で、最近ハイハイを始めたばかりです。でも、そんな当たり前の日常が、一瞬で崩れ去ってしまった……」
ビバスさんは「これ以上の犠牲者が出ず、ただちに戦争が終わることを願うばかりです」と語る。現在、人質たちは順次解放されているが、まだまだ少数だ。不安が消えないまま、今日もネット情報を漁っては悲嘆に暮れている人たちが多くいるのだ――。
( SmartFLASH )