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立憲・泉代表が東ちづるに弁明「『政権交代を目指さず』は読売新聞の釣り見出し」…“嘘松” 呼ばわりされた読売の見解は?
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.11.08 15:07 最終更新日:2023.11.08 15:10
11月4日、立憲民主党の泉健太代表が、東京都千代田区の法政大学市ヶ谷キャンパスで講演をおこなった。
講堂に集まった若者たちに「25歳のときに数十万円の貯金ながらも立候補した」「少ない資金のなか、政党と先輩議員からの支援で600万円の供託金を支払うことができた」など、自身の武勇伝を熱く語った泉代表。さらには「野党で、どんどん立候補できる環境はある。与党ばかりを見ずに、ぜひ立憲民主党の仲間になってほしい」と呼びかけた。
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しかし「政権取り」の構想では、物議を醸すことになる発言が飛び出した。
会場から「何年で本当に政権交代できるのか」と質問が出ると、泉代表は「前回(の総選挙で)、150議席を取っていれば、次は当然、政権交代と言いたい」「理想論は間違いなく次の総選挙で政権交代だが、候補者もいなければいけないし、勝てる状況をつくらないといけない」「(党が)もう1回、再生していくには手順が必要。そういう意味で5年。次の総選挙でしっかりと基盤を築いて、ホップ、ステップで(政権を)とれる。そういうものを目指している」などと発言した。
「これが『立憲民主党は、次の衆院選挙で政権交代を目指さない』かのようにとらえられたのです。すかさず同党の蓮舫参院議員が5日、X(旧Twitter)で《私はいつも(政権交代を)目指している》と一刀両断。
火の手はさらに広がり、女優の東ちづる(63)が同じく5日、Xに《野党の役割は、政府、与党を監視すること。そして、政府や与党の案に反対するだけでなく、自分たちが与党ならもっといい政策を実行できる、と国民にアピールすること。つまり、与党をめざすことでは? 「立憲民主党は次期衆議院選挙で政権交代は目指さず」って?え?》とつづったのです」(政治担当記者)
すると、東の書き込みに翌6日、泉代表が反応。
《東ちづるさん、『政権交代を目指さない』は、完全な読売新聞の釣り見出しです。私の発言ではありません。当然ですが、私も立憲民主党も1日も早く政権交代を目指しております。どうかお力をお貸しください。段階論は一切否定されるものではありません》
と書き込んだ。
しかし、この泉代表の投稿が、またまた永田町をざわつかせることになる。読売新聞の記事の見出しを『釣り見出し』と言い切ってしまったからだ。
立憲民主党本部事務局に聞くと「(釣り見出しと言ったのは)読売新聞11月5日付4面の《次期衆院選 泉氏 「政権交代目指さず」》のことです。記事にある法政大学の講演で、(泉代表は)見出しに当たる発言はしておりません」との回答があった。
公党の代表から「釣り見出し」と言われた読売新聞本社はどう受け止めたのか。見解を聞くと、読売新聞グループ本社広報部が文書で「立憲民主党の泉健太代表がX上でそのような投稿をされていることは承知しておりますが、他の利用者とのやり取りの中で出た発言であり、お答えは差し控えさせていただきます」との回答があった。
小沢一郎衆院議員も7日、記者団に「野党第1党が政権を目指さないと言ったら国民はどう思うか。支持するやつなんかいない」と語気を強めた。岡田克也幹事長は、7日の記者会見で「5年以内に政権を獲得するということが党としての目標で、既定方針です」と発言した。
代表の発言に幹部が火消しに追われるとは、なんともバタバタした野党第1党だ。
( SmartFLASH )