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「殺人予告が送られて」“糸引きマフィン” 事件がさらなる混迷…厚労省は「死亡原因となり得る」クラス1認定

社会・政治 投稿日:2023.11.16 14:53FLASH編集部

「殺人予告が送られて」“糸引きマフィン” 事件がさらなる混迷…厚労省は「死亡原因となり得る」クラス1認定

5月のデザインフェスタでの出店の様子(インスタグラムより)

 

 11月11・12日に開催されたイベントで販売された「マフィン」で食中毒が発生し、騒動となっている。

 

 このイベントは東京ビッグサイトで開催された「デザインフェスタ」。フードエリアに出展していた東京目黒区の焼き菓子店が販売していたマフィンについて、SNSで「納豆みたいな匂いがする」「糸が引く」などの指摘があり、腹痛や嘔吐、下痢などの症状を訴える人が相次いだ。

 

 

「この店は2017年にオープン。SNSでは『防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下の砂糖の量で作って』いると謳っています。イベントではマフィン約3000個を販売していました」(週刊誌記者)

 

 指摘が相次いだことで、同店はXで、

 

《保管場所は18℃以下を保っておりましたが、外気温が高かったため何個か傷んでしまった可能性がございます。検品はしていたのですが、気付かず販売してしまい申し訳ございません》(13日午前0時31分)

 

 などと対応していたが、事態の広がりを受け、14日になって保健所に報告している。

 

「このマフィンを購入し、異変に気づいた人が店に確認したところ、5日前に製造したとの答えだったそうです。個人店で1人で製造しており、イベント用に3000個を用意するため、早いうちから作り置きする必要があったようです。

 

 砂糖には防腐効果があるのですが、その量を少なくした上に保存料も使わない。それで5日も前から作り置きしていたということであれば、食品衛生上どうなのかという指摘がSNS上で多数見られます」(同前)

 

 料理研究家のリュウジ氏はこの件について、

 

《食品添加物は「積極的に使え」とは言わないけど衛生的観点から「適切に使ったほうが下手な無添加食品より安全」という認識は広がった方が良いと思う 無添加だから安全、オーガニックだから安全は幻想です》

 

 と、自身のXに投稿している。

 

 この件を受けて、厚生労働省は16日に、食品リコール情報を公開。健康への危険性の程度を「クラス1」とした。この「クラス1」は「喫食により重篤な健康被害又は死亡の原因となり得る可能性が高い食品」(厚労省資料より)とされており、例として有毒フグやガラス片が混入した食品があげられている。

 

 指導を受けた同店では着払いによる自主回収の準備を進めていたが、16日朝になり《一度自主回収のお知らせを取り下げていただき、ゆうパケットプラスにご変更させていただきます》と、回収方法の変更を告知。そしてその直後には変更した理由をこう説明している。

 

《11月15日早朝に私の名前を語った殺人予告文が複数の教育機関に送られていたため、警察へ相談に行きました。この状態で着払いにしてしまうと、いたずら等が増え、ご購入のお客様への返金対応に支障をきたしてしまうため、本来は着払いでお受けしなくてはいけないところ発払いでお願いしております》

 

 混乱はしばらく続きそうだ。

( SmartFLASH )

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