本誌記者が冒頭に登場した「X」を訪れたのは、11月某日のこと。過激サービスの実態を取材するためだった。雑居ビルの上層階にある「X」は開店直後のためか、店内はまだ閑散としている。
「今日は~、ショット無料デーで~す。テキーラやコカレロ(コカの葉などのリキュール)も無料なんですよ♡」
接客してくれたのは、20代前半のMちゃん。それで、40分3000円ならリーズナブルだ。Mちゃんはロリ系ファッションで、胸元の谷間がはっきり見える。
「飲ませ合いっこしよ!」
Mちゃんの提案で、水鉄砲の中にコカレロを入れて、Mちゃんの口に発射! その後、Mちゃんは冷蔵庫からいちごミルクのようなお酒を持ってきて、断わりもせずに飲み始めた。
「ショット無料デーだもんねー(笑)」
と、Mちゃん。ならいいか。チップを胸の谷間に……。
「ゲームしようよー」
もう一人、Sちゃんが加わり、3人でボードゲームをすることに。サイコロを振って、「みんなで乾杯!」「セクシーな仕草で飲む」など、けっこうお酒が進む。
Mちゃんは酔いが回り、ミニボトルを「あ~、開けちゃった~」と勝手に開封し、飲み続ける。
「もう飲まなくてもいいよ」と声をかけるが、Mちゃんのピッチは変わらない。もう2時間か、少し延長してしまったな。お会計をお願いします!
「7万9400円になります」
男性店員が持参した伝票には、目を疑う金額が。お、おかしいじゃないですか! 聞くと、女のコのドリンクは1杯1000円~2500円。無料じゃなかったの?
Mちゃんは「説明が甘かったかもしれないです」と反省顔だったが、男性店員に「女性のショットには料金がかかる」と小さい文字で書かれたメニュー表を見せられ、納得できないままその金額を払った。
後日、「X」にR子さんらが証言した過激なサービスがあったのかについて問い合わせると、「そういう事実はありません。初耳ですね」と言い、本誌記者への請求金額が高額になったことに対しては、「『お客さんのショットが無料』だという意味。メニュー表のとおりです」と悪びれる様子はなかった。
嬢たちの “バグ” は今夜も続く。