社会・政治
大阪万博「トイレがない可能性」「電気がない可能性」SNS紛糾「まさにクールジャパン」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.04 19:40 最終更新日:2023.12.04 19:40
大阪・関西万博をめぐり、トイレや電気が2025年4月の開幕に間に合わない可能性が取りざたされている。
万博会場となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)には人が住んでおらず、下水道や電力などのインフラが整っていない。
12月2日には、日刊ゲンダイが『大阪・関西万博は総事業費「1兆円突破」確実! 』と題する記事で、こう報じている。
【関連記事:吉村洋文知事「韓流高校制服」コスプレで大阪万博PR「府知事の仕事?」あきれる大阪府民たち】
《「そもそも夢洲には電気や上下水道も通っておらず、整備はこれから。今は建設業者が仮設トイレや発電機で対応するありさまで、総額1554億円の土壌汚染・液状化対策も、さらなる増額が確実視されています」(建設業界関係者)》
翌12月3日には、朝日新聞が『万博会場・夢洲の変電所予定地 売却額が「審査」通らぬ異例の展開』と題する記事で、会場近くで電力供給を担う変電所の契約が足踏み状態と報じている。
記事によると、建設予定地を管理する大阪港湾局は、2023年度中に関西電力の子会社「関西電力送配電」へ売却契約を結ぶ方針だったが、大阪市の諮問機関「不動産評価審議会」が売却額が安いとして、事実上の否決にあたる「保留」と判断。いまだ売却契約が結ばれていないという。
つまり、現状、万博会場には下水も電気もなく、とくに電気に関しては進展がないまま止まっているわけだ。そのため、SNSでは、トイレも電気もない万博を不安視する声があがっている。
《大阪万博。ミャクミャクは来ても、電気は来ない。パビリオンの期日までの完成も不可能。水洗トイレも難しく、イベント用の仮設トイレの箱になりそう》
《水道や下水などのインフラも整っておらず、トイレもまともにないような状態これでどうやって万博を開くのでしょうか?》
《まぁ…電力がない状態で万博が開催できたら、これはこれで外国人がビビる、まさにクールジャパンだよな。ロウソクとか提灯とかって風情があるやん》
2025年4月の開幕に、トイレや電気は間に合うのか? 大阪市の大阪港湾局に聞いた。
「上水・下水の整備は間に合う予定で進んでおります。2024年度中に整備は完了する予定で、2025年1月にポンプ場が稼働するので、そこを目がけて整備を進めています。ポンプ場が稼働すれば汚水処理場まで送ることが可能になりますので、トイレも間に合う予定です」(営業推進室開発調整課)
「土地売却に関しては協議中なので、コメントできません。ただ、夢洲では巨大なコンテナターミナルを動かしているぐらい電力は来ています。必要なところは土地の賃貸契約を結んだうえで事業者が工事を進めており、事業者からは工事は予定どおり進んでいると聞いております」(営業推進室販売促進課)
とはいえ、上下水道と電気を通すとは、壮大な事業だ。夢洲でなければ、もっと簡単な工事で済んだような気もするのだが……。
( SmartFLASH )