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「心が苦しくなりました」死亡した宝塚劇団員のLINEに広がる衝撃…劇団側は「証拠をお見せくだされば」発言で自縄自縛

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.09 19:30 最終更新日:2023.12.09 19:30

「心が苦しくなりました」死亡した宝塚劇団員のLINEに広がる衝撃…劇団側は「証拠をお見せくだされば」発言で自縄自縛

武庫川の向こうに見える「宝塚大劇場」

 

 宝塚劇団「宙組」に所属する劇団員Aさんが、9月30日に亡くなっているのが発見されてから、2カ月以上が経過した。現場の状況から自死と見られており、遺族側は劇団の長時間労働や上級生からのパワハラが原因と訴えている。

 

 11月に劇団側が開いた会見では、劇団員や関係者にヒアリングした限りでは「いじめやハラスメントは確認できなかった」という。だが、劇団員4人はヒアリングを辞退しており、理由を追及された劇団側は「ご容赦ください」と語るのみだった。

 

 

 また、今年2月には、Aさんが上級生からヘアアイロンを押し当てられ、火傷を負わされたと「週刊文春」が報じていた。だが、劇団側は「劇団内では日常的にあること」「(ご遺族には)証拠となるものをお見せいただけるよう」と発言し、世間から猛批判を浴びている。

 

 遺族側は「報告書は再検証すべき」と主張しており、12月7日には、代理人弁護士が劇団側に意見書を提出したと発表した。意見書に加え、女性が生前、上級生からのパワハラを母親に相談していたLINEメッセージも公表されている。

 

 内容を見ると、《やけどさされた》《ちゃいろになってる》《わざとな気がする》などと、火傷を負わされたとみられるメッセージがつづられている。

 

 さらに、日付が変わる間際の23時40分頃に《今から支度する》《怒られてた》《まだかえれんわ》《上の人おるから》などと母親に送るなど、長い拘束時間を伺わせる文言もある。

 

 亡くなる1カ月前には、《ごめんなやめたいやめたいいって》《今まで支えてくれてありがとう》と感謝を伝えるものもあった。額の火傷痕の写真も公開され、SNSには衝撃が走っている。

 

《LINEの内容えぐすぎるし、故人の尊厳を守るためにも遺族側だって本当は公開したくなかっただろうよ。劇団のクソ対応のせいでこうせざるを得なかったの本当に辛い。全部劇団のせい。宝塚は続いてほしいけど加害者集団と運営は解散して。》

 

《宝塚、ついにLINEのスクショ出ちゃったね やらされてることが演出助手じゃん。舞台で歌って踊ってをやりたかっただろうにな。歌や踊りとか、やりたかったことで怒られるのはまだしも、本来やるべきじゃない仕事や理不尽な掟やパワハラで苦しめられるのは、あまりにもかわいそすぎる。》

 

《公開されたLINEの文面見て心が苦しくなりました ほんと辛かったよね・・このままじゃ宝塚楽しめないです ご遺族が納得する対応を期待します》

 

 劇団側は、「証拠をお見せいただけるよう」発言で自縄自縛になってしまったようだ。現在は、宙組公演中止だけでなく、雪組公演も急遽中止となっており、ゴタついた状態が続いている。12月中には遺族との2回めの面談が予定されており、ここでの話し合いが無事に組織改善につながればいいのだが……。

( SmartFLASH )

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