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「自民党スキャンダル」化しつつあるパーティー券問題で「無派閥」高市早苗氏に持ち上がる総理“待望論”

社会・政治 投稿日:2023.12.16 16:08FLASH編集部

「自民党スキャンダル」化しつつあるパーティー券問題で「無派閥」高市早苗氏に持ち上がる総理“待望論”

 

 派閥の政治資金パーティーにおける裏金・キックバック問題が、派閥では収まらず「自民党スキャンダル」になり始めた。

 

「東京地検特捜部は12月18日以降、安倍派と二階派の派閥事務所に強制捜査に入ると見られています。また、16日には裏金を政治資金収支報告書に記載しなかった議員本人への聴取を始めたことがわかりました」(政治担当記者)

 

 

 風雲急を告げる永田町。石破茂元幹事長が、11日放送の『プライムニュース』(BSフジ)で「予算が通ったら辞めます、というのはありだ。解散も責任の取り方かもしれない」と、2024年度の予算成立後の退陣、衆院解散総選挙もあり得るとの見解を示したこともあり、永田町ではにわかに『ポスト岸田』が話題になり始めている。

 

 マスコミ各社の世論調査には「次の首相に相応しいと思うのは誰か」という設問があるが、そこでトップ3に名前があがるのは「小石河連合」と呼ばれる小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相。政治アナリストの伊藤惇夫氏は「知名度投票みたいなところがあるので、テレビなどでの露出が多い議員の名前はあがりやすい」と、不動の3人になる理由をあげている。そのなかで「高市早苗経済安全保障担当大臣が、存在感を示している」と語るのは、前出の政治担当記者だ。

 

「世論調査では、いつも5番手くらいにつけています。本人は次の自民党総裁選に向けて野心を隠しません。10月3日の『プライムニュース』では『また、戦わせていただきます』と“出馬宣言”。前回、2021年9月の総裁選は岸田文雄首相、河野太郎デジタル相、野田聖子元総務相と争い、国会議員票は2位でした」

 

 高市氏は、SNSでの人気が高いことが特徴だ。安全保障や対中国政策、歴史観、国家観でタカ派的な発言も多く、しかも姿勢が一貫していることが理由と思われる。“高市総理大臣”待望論もある。しかも、長く無派閥だから裏金とも無縁とみられていることが“安心材料”になっているようだ。

 

「高市さんは、森喜朗氏が首相だったころに世耕弘成参院議員、山本一太参院議員(当時)らと『勝手総理補佐官』を名乗り、応援団になりました。しかし2012年9月の総裁選に、町村信孝清和会会長(当時)が出馬を表明すると『安倍先生をもう一度総裁に』と願っていた高市氏は『派閥にいながら、町村会長を応援しないのは筋が通らない』と清和会を退会しました」(前出・政治担当記者)

 

 以来、無派閥を通しているが、総理総裁への道のりは、まだ険しいところがある。自身が立ち上げた勉強会「『日本のチカラ』研究会」は、入会者が44人といわれたが、6日の2回めの勉強会では、11月15日の初会合出席者の13人に対して、10人にとどまったという。今後は、党内支持の広がりが課題のようだ。

( SmartFLASH )

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