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【パーティー券不正問題】「疑惑の方程式」をスクープした「しんぶん赤旗 日曜版」編集長が断「安倍&二階派ねつ造の法則」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.22 06:00 最終更新日:2023.12.22 10:03
12月21日、自民党の派閥パーティー収入不記載事件で、ついに現職衆院議員である松野博一前官房長官に東京地検特捜部が任意での事情聴取を要請した。
この事件は、「しんぶん赤旗 日曜版」が2022年11月6日号で、自民党の5派閥が派閥のパーティー券収入を長年に渡り、政治資金収支報告書に過少記載していた、というスクープ記事を報じたことがきっかけで始まった。そこから1年以上の時をかけ、現職議員の聴取にまで至ったわけだが、今回「しんぶん赤旗」のスクープがまたしても生まれており、大きな反響を呼んでいる。
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今回、日曜版最新号(12月24日)では「疑惑の方程式」と題し、安倍派と二階派が、政治資金収支報告書への不記載のみならず、ねつ造までしていた疑惑を報じたのだ。以下、記事の一部を引用する。
<安倍派や二階派の収支報告書は、一部の収入を記載しなかったどころか、ねつ造の疑いさえあります。
安倍派パーティー券の購入者数。2022年までの6年間をみると、パーティー収入を2万円(1枚)で割った数字に0.675をかけた数字と一致します。毎年の実際の購入者数が、パーティー券枚数に0.675をかけた数字になることなどありえません。
二階派も同じ。パーティー収入を2万円(1枚)で割った数字に0.8をかけた数字を、22年までの4年間の各年の購入者数として記載していました>
今回の事件を取材する他紙の社会部記者は、この報道に驚きを隠せない。
「盲点でした。不記載にばかり目がいっており、購入者数はきちんと記載しているものとばかり思い込んでしまったんです」
今回のスクープで、収支報告書がいかにいい加減なものかが、証明されたとも言えよう。しんぶん赤旗日曜版の山本豊彦編集長が言う。
「この『疑惑の方程式』は、収支報告書の過少記載とか、そうした『一部だけがおかしい』ということではなく、収支報告書自体が元々めちゃくちゃだということを如実に表していると思います。12月18日付けの『しんぶん赤旗』の日刊紙で、2017年から2022年の6年分の安倍派のパーティー券購入者数、販売枚数(推計)、収入の表は、掲載していたのですが、その時点では方程式に気付いていませんでした。
しかし、党本部の人間がその表を見て『なにかおかしい』と気づいて、1人当たり何枚くらい購入しているのかを計算してみようと調べ始めてみると、全部同じ数値が出てきたわけです。毎年同じ割合になるわけがないですから、これはねつ造していると判断しました。つまり、そもそも政治資金収支報告書自体に正しく記載していないわけです。
とにかく表面上記載しているだけで、実態とはまったく合っていないということです。政治資金パーティーが不正の温床になっている証拠です。二階派も同様でしたが、他の派閥はそうでもなかったですね。だからと言って、正しく記載しているかどうか、今となっては分かりません。うちは当局の捜査とは関係ないところで取材、調査をやっていくしかないですが、これからもさらに独自の調査を続けていきます。頑張ります」
不正の温床への鋭いまなざしは、これからも向けられ続ける。
( SmartFLASH )