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「地獄絵図やな」高島屋のぐちゃぐちゃケーキで思い出される「スカスカおせち」事件…はたして「来年のおせち」は無事に届くのか

社会・政治 投稿日:2023.12.26 15:32FLASH編集部

「地獄絵図やな」高島屋のぐちゃぐちゃケーキで思い出される「スカスカおせち」事件…はたして「来年のおせち」は無事に届くのか

 

「元の形はどうだったのだろう」と思ってしまうほどぐちゃぐちゃで届けられた、高島屋がオンライン販売したクリスマスケーキ「レ・サンス ストロベリーフリルショートケーキ」(税込5400円)。高島屋は、12月25日20時時点で被害の申し出や問い合わせなどが約900件になることを明らかにしている。

 

「しかし、26日になっても原因究明には至っていません。ケーキは横浜市のフランス料理店『レ・サンス』が監修して埼玉県の菓子メーカー『ウィンズ・アーク』が製造しました。その後、冷凍してヤマト運輸が配送を請け負いましたが、どの段階で破損が起きたのかを調査している段階です」(事件担当記者)

 

 

 高島屋は謝罪し、返金などに応じるとしているが、このことでSNSでは「2010年の『スカスカおせち事件』を思い出した」という書き込みが多くあった。

 

「あれは衝撃的でした。2010年12月末、共同購入型クーポンサイト『グルーポン』を通じて横浜のカフェ『バードカフェ』が販売したおせち料理を購入したところ、見本写真とまったく違って中身がスカスカだったのです。

 

 食材もよくわからないシロモノでした。購入者からは『隙間を埋めるかのように個包装されたチーズが入っていた』という声もありました。

 

 このサイトは複数の会員が共同購入することにより割引が大きくなるのが特徴。2万円が1万円になるというPRで、被害は500件に及びました。騒動がどこまで尾を引いたのかはわかりませんが、グルーポンは2020年に日本市場からの撤退を決めています」(経済担当記者)

 

 2018年12月には、老舗仕出し料理店のおせち料理で、配送を担当したヤマトが「冷凍便」で配送するところを「冷蔵便」で運んでしまい、北海道発送分の1268個が廃棄になり、一部の顧客に届かなかったという騒動もあった。

 

 このほか、店舗のキャパシティ以上に注文を受けてしまい、納品日までに届けられないといったトラブルが、SNSやブログでしばしば取り上げられている。

 

「昨今、百貨店やホテルはもちろん、コンビニから個人経営の店まで『重箱おせち料理』の通販を主力商品にしています。『富士経済グループ』の調査では、《2012年以降重詰おせち市場は拡大を続け、2024年新春には900億円市場に迫る》とのこと。

 

 都内の和食店主の話では、『ハレの日』の消費ということで、財布の紐もゆるむ傾向にあり、最近は2~3万円の商品が人気だそうです。逆に、客の期待値が高いぶん、不手際があるとクレームも大変だとか。

 

 SNSでは、今回のケーキ問題を受け、注文したおせちは大丈夫だろうかという心配の声も数多く寄せられています」(経済担当記者)

 

「ぐちゃぐちゃケーキ」と「スカスカおせち」では本質は違うが、「楽しみが台なしになった」ということでは同じだろう。ガッカリがないことを祈りたい。

( SmartFLASH )

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