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静岡・川勝知事 リニア問題にからめ「今年の漢字は“脱”」に集まる怒り「脱・川勝を」「政治家の道を逸脱」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.27 15:08 最終更新日:2023.12.27 15:19

静岡・川勝知事 リニア問題にからめ「今年の漢字は“脱”」に集まる怒り「脱・川勝を」「政治家の道を逸脱」

静岡県の川勝平太知事(写真・時事通信)

 

 12月26日、静岡県川勝平太知事が年内最後の定例会見をおこない、恒例となっている「今年の漢字」を「脱」と発表した。

 

 理由を問われた川勝知事は、9月1日に熱海土石流警戒区域が解除されたことや、新型コロナ感染症が5類になり“脱コロナ”となったことなどをあげた。そして「さらに言えば」として、こうつけ加えた。

 

「“2027年のくびき”というのがずっとあったわけだが、これはリニアが、名古屋まで2027年に開業するということ。これがJR東海のほうから変更になったので、これも2027年のくびきからの『脱』と言っていいかと思っている」

 

 

 どういうことなのか。

 

「まず『くびき』とは、荷を引く馬や牛につける木のことで、自由を束縛するものの意味です。JR東海は12月14日、リニア中央新幹線の名古屋までの工事完了時期を『2027年』から『2027年以降』に変更する工事計画を国に提出しています。JR東海のリリースには、変更理由を『南アルプストンネル(静岡工区)のトンネル掘削工事に未だ着工の見込みが立たない状況を踏まえ』と明記されており、静岡県に対する憤りがにじみ出ています。

 

 さまざまな屁理屈をつけ、頑として工事を認めないことで、ついにリニア開業を遅らせること成功した川勝知事が、さも手柄を立てたかのような得意満面の表情で話していたのには、本当にあきれるしかありません」(週刊誌記者)

 

 日本の大動脈である東海道新幹線は、開業から約60年が経過しており、今後、大規模な改修は必須となる。盛り土区間が多いため、大雨などの自然災害に弱く、運休することが多々あるうえ、南海トラフ巨大地震が起きれば長期にわたって使えなくなる可能性が高い。その役割を代替するのがリニア中央新幹線であり、建設運営はJR東海が担当するものの、実際には国の事業だ。

 

「こうしたリスクに備えるため、一刻も早い開業が求められており、2027年を目標として各地で工事が進められているわけです。それを『くびき』とは、まったく現実が見えていないとしか思えません。

 

 すでにリニアの実用レベルの技術開発は済んでおり、山梨にある約43kmの実験線では、1日に4000kmもの試験走行が繰り返されています。これまでの試験走行の距離は、なんと地球約82周分です。これだけの技術を“飼い殺し”にすることで損なわれる経済効果は、莫大なものとなるはずです」(同前)

 

 ネットには

 

《知事選いつだっけ???早く、脱・川勝したい》

 

《「脱」…是非 県知事の職から脱して下さい》

 

《なるほど、「脱」川勝ですね それは今すぐにでもやっていただきたいものです byとある静岡県民》

 

《確かに給与返上してなかったり、議会無視してハコモノ作る約束したりと、政治家としての道を逸脱してましたからね。確かにその通りかと》

 

 など、批判的な意見があふれている。

 

 先日、「解決策」として示したリニアの部分開業には、元側近である難波喬司・静岡市長も「ありえない」「理解できない」と全否定。あらためて、川勝知事のデタラメぶりが露呈している。

 

 2024年こそ、こんな状況から“脱”してもらいたいものだが――。

( SmartFLASH )

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